FOR YOU

 皆がアクティブに動き始めた2008年も、終わりを告げていますね。

 今年、一年を振り返って、生徒の皆様から来たメールの返信とさせていただきたいと思い、「FOR YOU」を生徒や読者に向けて書きました。

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          FOR YOU

 
時計は止まるのを待ってくれないかのように
存在と時間は不揃いのまま乖離して進んでしまう

そんな時間と存在の関係も 二人三脚も 
友人や恋人 夫婦のそれと似ている

どこから 不揃いになったのだろう?

自分に問うことがある

時として 離れて歩いている自分を見つめること
見つけることがある

いつだって 原因がどこにあったか考えてしまう
誰かのせいにしてしまう

でも それが一番悲しいことだから

完璧な人間なんていない!

だけれども ぼくらは人に完璧な姿を望んで
自分を他人を傷つけてしまう

「あの人も この人も 完璧な人間なんかじゃないよ」

相手を知り 自分を知ることが 許しへ向かう力のベクトル

相手を完璧だと思うから自分が裏切られてしまう

それは 自分で自分を裏切っているのかもしれない

そんな時は すぐに振り返って自分に言う

 「待ってるから この陰影が影を伸ばして
  ぼくより背が高くなっても」

そう 意地を張らないで ぼくは素直に自分に語る
時が許すのではなく 人が許すのだと噛み締める

 「待ってるから!」

待っている時間というのは退屈なもので
何も前に進まない時間に 厚く硬い岩に座り込んだ苔のように
ただひたすら まわりと同調して 同化する

そして 一人で退屈になって 道化のフリをして
道端で始めたパントマイムにいつしか 人が群がってきて
その人混みの中に自分を見つけ出し そして再会するんだ

 「待ってたから!」

そう そんな宝を見出したら ぼくの心は道化であること
偽ることをやめて また一つになって 再開するために動き出す

見つけ出した自分に身をもたげるように 寄りかかりながら
雨の日だって 風が強くたって 一人で歩けない道だって
語りかけてる声が 聞こえるから

あなたの存在を感じるから

 「また 歩き出さなくちゃ!」

いつだって 原因がどこにあったか考えてしまう
誰かのせいにしてしまう

でも それが一番悲しいことだから

完璧な人間なんていない!

だけれども ぼくらは人に完璧な姿を望んで
自分や他人を傷つけてしまう

あんなにも 大事な人だったのに だから

 「あの人も この人も 自分も すべてを許してあげたい!」

そんな優しい気持ちがあふれ出したら
退屈な時間を一人で苔のように過ごし続けた魔法から解かれ
 
ぼくらは また動き出せる

語りかけてる声が 聞こえるから

あなたの存在を感じるから
  
 「また 歩き出さなくちゃ!」
 

あなたが きっと許してくれると信じているから

 

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☆☆☆皆さんに送る「FOR YOU」の歌☆☆☆

ぼくの大好きな、BROWN EYES(브라운아이즈) から

FOR YOU
 

FOR YOU/BROWN EYES

 二度と来ないで この手を取らないで
 
 いつだって そうやって また僕を捨てても 僕は君だったらいいんだ
 
 君の側にいれなくても 自分を取り戻せなくても
 
 世界が終わるまで 抜け出せないって 分かっているだろうけど

 FOR YOU 帰ってよ 僕のせいで恋が

 君はもっと簡単になってしまうみたい

 君の恋が終わる時に どうして僕を訪ねるの?

 君が来るんじゃないかって 僕は 他の恋も出来ないでしょ

 もうやめなよ また僕に来ること いつだって君は

 いつもそうだったように 君は 苦しくなると また僕を訪ねてくる

 もう止まりなよ 一つの場所に 止まりなよ

 君が愛する人 君を愛してくれる人 たった一人いればいいよ 

 FOR YOU 帰ってよ 誰かのために
  
 君のすべてを かけるんだ

 そんな幸運の愛を どうして君は知らないの?
 君が 一人の人に はまる恋をして欲しい

 僕には 嘘ばかりの君だけど

 僕の中に込められた 世界は 君なんだよ

* Repeat

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 鬼は、人の心の中に住みます。この詩をたどり、心に現れてくるように人の心は、本来無邪気なものです。 ぼくは、鬼を斬るのであって、人を斬らないです。

 人の心に住まう鬼を斬るのです。

 それは、裏を帰せば自分の中にいる鬼を斬っているのです。

 そのために、ぼくの心も悲鳴を上げて、血の涙を流しているかもしれませんが、綺麗な心のまま、綺麗な魂のまま死のうとは、思っていません。

 傷だらけで、ヒビ割れて、電気のような光が、漏電してるように、飛び散り、もう反応しないけれど、もう、動かないけれど、きらめいて、壊れてるけれど輝いている。

 そんな魂が、天国に行けずとも、地獄の前で、受け入れるのを待っていても、良いんじゃないかな。

 そんな生命があったことを主張するかのように、壊れた魂でも、輝いていたのなら、それだけで良いんじゃないかな。

 ぼくが神さまだったら、そんな魂をとっくに許している。

 そんな一年であったと、感じてるし、感じたい。

 このブログで色々と討論(笑)した人々とも、もうとっくに許しあっていると信じている。
 
 いつしか手を取り合って、戦いを通じて相手を知り、己を深く知った朋友として、酒でも酌み交わせたら幸いだ。

 いまでは、あなたたち一人一人が互いに許しあった私の朋友(FOR YOU)なのだ。

 そして、みんな、がんばろう!

 来年も一年、がんばるぞ~!

 皆様も、良いお年を迎えますように、お祈り申し上げます!

                  山道鬼一(笑)

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