『玄空飛星派風水大全』攻略法①

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  いよいよ発売されました『玄空飛星派風水大全』

 ここでは、玄空飛星の専門書であり、全ページフルカラーで648ページの本書使用方法マニュアルを公開したいと思います。

 本書『玄空飛星派風水大全』を攻略するにあたって、各章の特徴とともに、読者のレベルに合わせた学習の方法となる攻略法を各章ごとに提案してみたいと思います。

   

  

第1章 玄空飛星派風水とは

 巒頭(らんとう)、つまり形家(けいか)については、これまで拙著にて詳しく説明してきておりますので、ここでは読み流せる程度の説明にとどめています。

 周辺環境の風水を分析する、いわばハードである巒頭について基礎からハードにしっかりと学びたいという学習者は、以下の三冊で学ぶと良いでしょう。

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 『風水住宅図鑑』

 『風水パワースポット紀行』

 『完全定本【実践】地理風水大全』

 本書自体がソフトウェアである「理気」(りき)、つまり法家(ほうか)の一つ「玄空飛星派」の技法集大成となっています。

 本章では「玄空飛星とは何か?」ということについて、玄空飛星派の歴史、系統図、沈氏玄空学について説明していますので、この第一章は全体として読み流すことができる内容になっています。

【第一章攻略法】
 読み流しながら、多岐にわたる理気の系譜や系列について把握しておくと良いでしょう。

  

第2章 飛星(ひせい)・替星(たいせい)チャートの探し方と使い方

 まず、建物の顔と背となる「坐向」(ざこう)を正しく取れるようになることが最重要です。しかし、第二章では全体の手順を理解してもらうためのものであり、初学者は読み流してもらって結構です。ここでわからなかった概念は第三章で徹底的に詳しく解説していきます。初学者にとってこの章で知ってもらいたいのは玄空飛星によって宅を鑑定するまでの流れと手順の全体像だけです。本章だけで、実際に玄空飛星の鑑定を皆さんができるようになることは狙っていませんのでご安心ください。

 既に玄空飛星を学んだことがある学習者は、その学んだ方法と本書の方法が同じとは限らないので、注意深く読み進めてください。本書では単純な「玄関開けたら即座に立向(向首)」という短絡的な方法によって坐向を確定しません。坐向確定までの理路整然とした原則について述べています。

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 また、巻末の附録に「飛星図216局」及び「替星図288局」にチャートはすべて書かれていますので、割り出した宅の坐向から探しましょう。

 その際に、531ページ、巻末の629ページ目の「替卦盤」には、飛星・替星の各元運のチャートを探す際のインデックスにもなっています。

  

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 「替卦盤」を左図のように拡大してみると、360度の円を二十四分割した方位区分である「地盤二十四山」の一山(15度)が更に5分割(1分割=3度)で表記されています。

   

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 替星区分となる位置には、北方位の壬山(N1)から時計回りに「①壬山丙向兼巳向」~「㉜亥山巳向兼丙向」の替卦となる方位区分のインデックス番号が入っており、そのインデックス番号は、そのまま「替星図288局」のタイトル番号でもあります。

 初学者は第二章の段階で巻末附録の「飛星図216局」及び「替星図288局」をこの段階で探すことができなくて当然ですのでご安心ください。

  

【第二章攻略法】
■初学者
 
読み流しながら、玄空飛星の鑑定手順というものがあることを把握しましょう。この段階では理解まで求めていません。あくまでも、「こういった手順なんだな」ということで、第三章より基礎知識をつけていきます。

■玄空飛星学習者
 注意深く、自分の習った方法と本書の方法の相違点を見つけ、どちらが正しいかは第七章鑑定の実例を学んでいけば明らかになるので、本書の方法と手順というものを本章で理解しましょう。

 

第3章 玄空飛星派風水の基礎知識

1 飛星派の基礎知識

 基礎理論ほど退屈なものはないと感じることでしょう。しかし、ピラミッドと同じで土台となる基礎が大きくしっかりと安定しているほど、より高いピラミッドは完成します。

 初学者にとっては一度目の読後にすべてが理解に変わることはないでしょう。全体を読み終えてまた本章に戻ってきて学習することがお薦めです。

 既に玄空飛星を学んだことがある人たちは、ここで基礎体力、血肉とでもいうべき理論の展開を捉え術理を根本から説明できるように把握することが求められています。

2 玄空飛星派の技法

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 この第三章二部では基本的に諳んじて言えるほど暗記していなければ、徒手空拳で臨む実践鑑定に耐えきれません。

 もちろん、初学者がいきなり丸ごと暗記していくことを推奨するわけではないですが、左図の八項目のそれぞれの概念と用語をしっかりと読破して把握することが求められています。

 第二章では手順として通り過ぎただけの「坐向」の取り方も、ここでは詳細に説明しています。

 鑑定に際して問われる基礎的な作業と解釈は第三章によって作られます。必要な要点はノートに書き写したり、各自攻略のための創意工夫が問われます。

 また、第三章が本書の章立ての中で一番ページ数が多いです。

 特に留意してほしいのが、(3) 元運(げんうん)─三元九運の時間(大運・小運・流年・月・日・時)の出し方と生死衰旺(せいしすいおう)です。ここでは、後程重要になってくる飛星・替星チャートとともに、変化する時間からの影響となる年月日時、それぞれの紫白九星の求め方を解説していますが、特に「日紫白飛星の求め方」は重要です。

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 と言うのも、同じ九星を用いる日本の九星気学の方式とは全く異なるからです。日本の方式となる大正 13 年(1924年)に「気学」を創始した園田真次郎氏の日紫白算出の方法(以下、園田式)ですと、夏至冬至に一番近い甲子日を陰遁陽遁の切り替え日にしていますが、中国、台湾、香港で発行されている通書に顕著なように、「伝統風水」(捏造風水ではない)では、「日紫白飛星歌訣」の正統な解釈によって、二十四節気を各六宮に分けたルールに従って算出します。

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 園田式の日紫白は日本オリジナルの「九星気学」で用いられるのであって、「伝統風水」では用いませんし、その算出方法は全く異なります。

 玄空飛星に限らず、「風水」では、日々の九星の吉凶方位を算出する「日紫白」に「気学」の園田式を適用したりしません。「風水」や「玄空」を騙る気学家は多いですが、使っている日紫白を見るだけで「風水」か「気学」かは区別できます。

 伝統ある「通書式」が風水で唯一用いる日紫白算出方法です。園田式の日紫白を用いて「風水」を標榜するのならば「伝統風水」ではなく「気学」です。

 風水で用いる「日紫白」は、「通書式」だけです。

 この「通書式」日紫白算出方法は通書作成者である各暦家が方法を公開しておらず、皆さん通書を見ればいいという程度の理解しかない人たちが大半でした。おそらく(私の知る限りでは)、私が初めて伝統通書式「日紫白」の算出方法を公開しました。

 詳しくは本書『玄空飛星派風水大全』の97~103ページを読んでください。

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 また、「風水山道」読者サービスで「2017・2018年度 日紫白」を公開いたしますので、日々の紫白九星を見るのに使用してくださいませ。2017年度通書を持っている人は見比べてくださいな。

「通書式 2017・2018年度 日紫白」をダウンロード

 待っててくださいね。正しい伝統風水の国内産初の「通書」も今年出しますから! 


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【第三章攻略法】
■初学者
 第3章の第
一部は基礎知識をつけていく段階。不慣れな言葉や単語に戸惑いながらも、まず初めは読み流し、後で何度も振り返ってよく読みノートに書いて整理などしてみると良いでしょう。

 第二部は実際の鑑定に必要となる知識です。紫白飛星の配し方、九星の象意など、絶対に把握しておかなければいけない実践で即座に使用し判断材料となる基礎知識です。ここは絶対にノートなどにまとめていきましょう。

■玄空飛星学習者
 第3章の第一部によって玄空飛星を術理から分解して組み立てられるように理解を進めましょう。地盤二十四山一つ取ってみても、その成り立ちを説明できないようでは拙いです。一つ一つの術の根幹を正しく説明できるようになることが求められています。

 第二部は頭の中に入れて把握しておかなければ鑑定で用いることができませんし判断材料に事欠きます。しっかりと暗記、できなければアンチョコとなるメモを作りましょう。

 『玄空飛星派風水大全』攻略法②に続く 

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