【鍾福堂】 通書 2021年版

71pcjoztl

 【鍾福堂】 通書 2021年版 

 発売のご案内です。

 日本で最も発行が遅れた2020年度版の年度ものとして、【鍾福堂】 通書 2020年版が発売された半年後、今年は年度ものとして遅れないように10月21日発刊となります!

 この【鍾福堂】 通書の特徴として「擇日」(日選び)の目的とする用途を「方位」と「時間」の二つの概念を整理し、見やすく使いやすく編纂してあるところに特徴があります。

 また、日々の研究から得られた成果を毎年の通書に込め、年々パワーアップしていけるように精進しております。

 2021年度版は、【吉神】豊旺日【凶神】朱雀入中宮・白虎入中宮・大時・游禍・帰忌・殺師日・殺師時などの新たなシンボルとなる「神殺」を盛り込み、日々の用途となる「用事」として、避けるものから、進んで使用するものまでを更に詳細にバージョンアップして盛り込んでおります。

 

はじめに

 「日を択(えら)ぶ」ことを「択日」といいます。「択」は「擇」の略字です。「択日」という表記では、この「日を選ぶ」ことの重みが伝わってこないので私は好んで、「擇日」と表記しています。「擇」の本来の意味は、「よいものを選び取ること」です(大漢和辞典)。

 日を選ぶのに際して、「よいもの」とは何でしょうか?

 多くの人は、「吉日(きちじつ)」を挙げることでしょう。

 それでは、この「吉日」とは何でしょうか?

 一般的には、「めでたい日。運のいい日。縁起のよい日。物事をするのに、日取りのよい日。」などとされていますがふとここで疑問に思うことがあります。

 運のいい日とか、縁起のよい日とか、そもそも何なのか?

 そもそも、どうやって決まるのか?

 というのも、多くの人がこのような質問に答えられなくても、慶事(結婚や出産などの喜びごと)の手紙や文章の中で、この「吉日」という言葉を日常で使っているからです。しかし、縁起が良い日、またそのような日がどのように定められているのかを多くの人が知りません。
ここで文化が大きく関係してきます。日本文化の中で、縁起のよい日、つまり「吉日」として慶事の手紙にしたためたりされるのは、「大安」「一粒万倍日」などが有力です。これは日本でのみ適用される「吉日」です。

 しかし、私たちは縁起の良い日なるものを考えるのに、果たしてその日は本当に吉日なのだろうかと、もっと縁起について、ついつい気にしてしまうのが人の心理であり、探求心ではないでしょうか。

 縁起が良い日がどのように決定されるかを具体的に答えるのが「日を択ぶ」ことである擇たくじつ日学です。そして、擇日学によって割り出される日々の縁起を誰もが手軽に読める便利帳にしたのが「通書」なのです。

 本書では、中国で研究され毎年刊行されてきた一年365日の「日選び」の縁起について説明する「通書(つうしょ)」の世界を皆さんに伝えたいと思います。これは日本初となる日本語版「通書」となります。

 

本書「鍾福堂通書(しょうふくどうつうしょ)」について

Roushi13

 鐵筆子の嫡男として、鍾進添老師は父上の鐵筆子と共に1968~2002年まで毎年発行していた『鐵筆子民暦』(五福堂)は、台湾では非常に有名で人気がある通書でした。この『鐵筆子民暦』のような素晴らしい擇日文化が継承されずに途絶えていってしまうのは非常に残念なことに思い、弟子であるわたくしが、このような「日選び」の文化を日本に文化伝播したいと考え、この度、日本で通書を発行することになりました。また、鍾進添老師には日本で通書を発行するに際して、通書の習わしである、その通書の正統な系譜である、誰から学び伝授されたかをあらわすものとして、書名を命名してほしいとお願いしたところ、鍾進添老師のお名前の一字を使わせていただく許可を拝受し、「鍾福堂通書」と命名していただきました。

 五福堂から鍾福堂へ、鍾進添老師から山道帰一へと伝えられた擇日文化をより多くの人たちが有意義な「日選び」をする文化として享受し、「時間」の縁起を推し量ることができるようにという意図が成功していることを願ってやみません。
 日本で発行する唯一にして初の通書である本書の作成に携わってくれた弟子であり、鍾福堂のメンバーである河野宗智、大槻直子、武藤茅末、高橋多恵子、織路由麻、尾山万由美、編集の初鹿野剛氏に感謝申し上げます。

 

 

コメント(4)