『ある戦士さんとオレ物語』(日本篇1)
ある戦士と共に、彼の持つ風水体系を日本の巒頭を通じて、学ぶために、共に日本に戻ってきてから今日で、5日目が過ぎました。
理論面の講義を一日で通過して以来、いつの間にか「老師的徒弟是不是聡明?(老師の弟子、賢いでしょ?)」が、ぼくの口癖になってしまいました。ある戦士は「好了、好了。聡明、聡明(わかった、わかった。賢い、賢い)」と、笑いながら言うのが、お互いの口癖になってしまいました(笑)。
「風水」と謂う二文字の中に無限大とも思われる気が遠くなる歴史の積み重ねがあり、一つ一つ、よく熟考された体系は、まったく別物で、新しい体系に触れる時は、まず、自分をリセットして、既存の認識方法をやめて、空っぽにしてゼロから学びなおさなくてはものにならないということを嗅覚で知っています。既にデータがいっぱいのハードディスクは、いつクラッシュしてもおかしくないし、もうそれ以上、ソフトウェアをインストールできないから。
よく一般の方に誤解されるのが、「風水」の二文字で、全てが同じ思考、技術に基づく風水だと勝手に勘違いされてしまうことです。つまり、「同じ風水でしょ?」的な、まったく誤った見解です。三角錐を横から見たら、二等辺三角形。上や下から見たら、円形ですが、一方的に物事を見つめるのが好きな、わかったつもりなっている人たちが多いのは、いつの世の常というやつですか。今日も、ある風水鑑定の現場でも、そういったことがありました。三菱地所のお偉方さんがそこにいて、いきなり話しかけてきた。カタコトの中国語で。
あるお偉方さん:「実は、私の女房が台湾人で風水をしている記者でして、この物件も
風水を盛り込んでいるんですよ。」
ある戦士&ダニエル:「ふ~ん。ソウアルカ(そんな風に見えないアルヨ)。」
自分の中国語があまり通じないと思ったのか、英語にスイッチしてきた。
あるお偉方さん:「You know my friend Mr. Lin who is famous Taiwanese bank Hua Nan
bank's president son. He also studied to Feng Shui. Yeah, I also
have interested in Feng Shui. I want to show you this our company's
new apartment building's Feng Shui.
(私の友達のミスター・リンをあなたは知っていますか?
彼は台湾の有名な銀行である華南銀行の社長の息子です。
彼も風水を勉強しました。私も風水に興味があるんです。
私は君たちに、この我々の会社の新しいマンションの風水を
見せたいと思います。)」
ちょっと、ライバル意識を感じたのか、ある戦士も、カタコトの日本語で対応する。
ある戦士:「アメリカ、ワカラナイ。」
ダニエル:「通訳しますよ。」
そこで、このお偉方さんは、このマンションが風水的にどう良いかを入り口が窪んで奥まっていることから語り始めたが、ダニエルが一言つぶやいてしまった。
ダニエル:「これって、水はけ相当悪いですよね。雨降るとヤバイんじゃない。」。
風水云々言う前に、建築構造に問題があるものを多く見かけることが実に多いのだ。風水を学ぶものは、建築学についても学ぶべきだろう。
そこで、すかさず、お偉方さんの横にいた同社の営業の方が、集まった幾人かのお客さんの前に、恐ろしいことを言われたらどうしようかと思ったらしく、このお偉方さんに耳打ちをする。きっと、このセールスの人は、かなり賢ったね。
あるお偉方さん:「失礼しました。お客様だと知らなかったもので」。
と、突然、話を切り上げぼくらのほうに謝りはじめた。そりゃそうだ。このクライアントの方も、この人の臭屁・風水を聴きに来たわけではないんだし。頼まれたの俺たちだよ。その辺のアマチュア、おばさんたちの風水と一緒にしちゃいかんよ。(๑→‿ฺ←๑)
もっと突っ込みどころ満載なのに加え、この歴戦の兵のぼくらに、この建物のどこが風水なのか教示して欲しかったのに、凶事を恐れた賢いセールスにストップをかけられて残念!
ダニエル&ある戦士:「*心の声(この建物自体の風水なんて何もないアルヨ。
ここは、巒頭が良いのだ。平地龍がね。本物の臭屁アルネ。)」
そう、ぼくらは、風水をわかったフリしている人たちに、ぼくらの風水が同じ風水だと思われるのがイヤで堪らぬ。ぼくらの風水は、精神鍛錬の部分から練り上げてきているのだ。一般に普及しているものとまったく別物だ。だって、全然違うんだから。
本来、ぼくは風水の個人鑑定を一切やらないのですが、心が動くと身体も動く習性があります。だって、病める者、貧しい者、ドン底にいる者たちに対しても、手を差し伸べてくれる「そんな、お天道様があっても良いんじゃないか?」かが、ぼくの心のキーワードですから、個人鑑定では、お金をもらわないかわりに、鑑定の仕事は自分で選んでいます。ちなみに、個人鑑定で動く場合は、ぼくの心がまず、動く場合のみです。そう、この心が本当に困っている人を助けたいと望んだ時のみです。そのため、大金を積まれても、心が反応しない場合は、お断りしています。(。◕ฺˇε ˇ◕ฺ。)
「オレの風水は、金持ちの娯楽じゃないのよ。」。いつでも、真剣勝負だから。真剣に追い込まれた人のみが、ぼくの個人的なクライアントとなりえます。もちろん、タイミング悪く時間がない場合は、全部断っています。仕事は、選ぶぞゴルゴ13。(・´з`・)
ちなみに、金持った企業からだったら、たんまりもらいますので、企業様いつでも、声を掛けてくださいね。(。≖ฺ‿ฺ≖ฺ)ニタァ♥
本日は、ぼくが受けた依頼の中でも、内容がぼくの心をひどく感傷的にさせ、「なんとかしなくちゃ!」という強い想いがわいて来て、心を動かしたので、この様に、時間に余裕がないのですが、鑑定しに行ってきました。この心が動いたら、どこだって行きますよ。
ある戦士に電話して、
ダニエル: 「ちょっと、風水鑑定しに行って来ます。」
ある戦士: 「いくら貰えるの?」
ダニエル: 「個人鑑定では、お金を取らないことにしています。」
ある戦士: 「あ、そうなの。じゃあ、先生は、ホテルで昼寝しているから行ってきなさい。」
ダニエル: 「先生もしかして、退屈していない? じゃあ、一緒に外行こうよ。天気良い
アルネ。」
ある戦士: 「じゃあ、先生ちょうど良かったかもね。自称、賢い生徒をそのままテスト
しようかな。」
獅子は、子が生まれて3日経つとその子を千尋の谷へ投げ落とし、生き残った子だけを育てるという俗説がありますが、これは風水の伝統世界に見られる教育方法と同じなのかもしれない。獅子の子よりも、2日間多いので、ラッキーだ。(。◕ฺˇд ˇ◕ฺ。)
ある戦士: 「じゃあ、先生は現場では口出ししないから、教えた風水で鑑定しなさい。」
ダニエル: 「わかりました。多分、完璧ですよ。」(笑)
ある戦士: 「臭屁!(カッコつけ!)」(笑)
ダニエル: 「老師は、放屁しながら、見ていてください」(笑)
現場で、クライアントと落ち合う。二人で、迷子になって遅刻してしまった。申し訳ございませぬ。現場に着くなり、使い慣れた7寸2分の羅盤を広げ、「測量」をはじめる。新築の物件で、分譲中のようだったようで、何人かのギャラリー(さっきのお偉方さんを含む)がずっと、ぼくの動作と羅盤をじっと見つめている。ぼくは、ギャラリーがいると盛り上がるタイプなので、特に気にはならない。それよりも、ぼくを見つめる獅子の目が怖い。「針を揺らすな!傾斜角を固めろ!兼をちゃんと書け!」、最近の実践の日々が頭にすぐ浮かぶ。
そう、業に入っては業に従え、今まで習ったことを識に一切持ち込んではならない。それは、裏を返せば、不安なほどに、ぼく自身がある戦士に習ったこと意外知らない馬鹿になることだった。
自分に今までの経験、認識を一度ストップさせるように言い聞かす。実際、それが一番厄介だ。そして、ある戦士から教わったことを忠実なマリオネットのように動作の一挙一動から表現して、体現する。
自分を出す必要はない。教わったものを出せば良い。自分を出すだけならば、先生など必要ないのだから。そう、ぼくは意識に言い聞かせ、既存の現場で身に付けた条件反射のような経験則から沸きあがる情報を一切ストップし、判断を鮮明に、ある戦士と同一化させて行う。
晴れた日の太陽の陽光と雲って雨が降り出した二つのイメージが、ぼくの見つめている景色に過ぎる。それは、構築されたイメージを伴って、ぼくの意識のスクリーンに過ぎるものたち。「もっと光を。もっと雨を。」、この二つの要素が、巒頭と理氣一体型である、ある戦士の風水の真骨頂だ。
皆が見守る中、シトシトとぼくの意識に雨が降り始める。地面を這うように、水が流れ出す。そして、もう一枚のスクリーンに重ねた太陽が東から昇り、ゆっくりと西に擡(もた)げて、意識に差し込む陽光が、その場を濃厚に照らす。ぼくの意識のスクリーンの中で、風景と光と水の三枚の図が重なり始める。風景を母体として、天から差し込む陽光は、地面の雨水と出
会う。
ダニエル:「ここだ!ここですね。去水をとりました。"丙"ですね。」
木の隙間を指差し、騒ぐぼくに対して、ギャラリーは意味不明な顔をして、こちらを見ている。確かに、はたから見れば、我々は、怪しい物(羅盤)を持って、地上に舞い降りた宇宙人だったのかもしれない。
ある戦士:「ほう。よくやった正解だね。」
ダニエル:「オレ賢いでしょ?(笑)」
その後、来水で苦戦したぼくは、というより、二人揃って、ある盲点を見落としていたのですけれど・・・連帯責任!?( ゜ 3゜)
ぼくは小一時間ほどは、「オレ賢いでしょ?」ネタを言わなくなっていた。ぼくらの実践鑑定は、そうやって進められて行った。時として、クライアントに多くの情報を伝えるぼくは、怒られたりもした。。.(✿ฺ。 ✿ฺ)
ある戦士:「オマエは、人を観たら、判断できるのだろうが!この人は、すぐ不安になっ
て、執拗に物事を考える癖があるのだ。多くの情報は、この人を苦しめる
ことになる。わかりやすく手短に情報を伝えなさい。」。
でも、この日、ぼくは自分の認識に過ぎるものをできるだけストップさせていたのですけれど・・・。つまり、人を見ても人の内面的な問題を認識しない状態まで、自分をリセットしていたんですけれど・・・。(。♋ฺ‸♋ฺ。)
そう、ぼくがある戦士から教わった重要なことの一つは、「人を理解しようと努めて、正しく人に情報を伝達すること」だ。これは、風水だけにいえることではない。そう、風水には、生きて行くために有用な情報がたくさん詰め込まれているのだ。
喫茶店で、鑑定の内容を説明し、その物件と個人の相性なども、八字から割り出し、まったく、問題がなく、そこに住んでも大丈夫だと太鼓判を押してあげる。この物件が悪かったら、どうしようと思っていたけれど、正直、安心した。
このクライアントの方は、律儀なことに、封筒にお礼金を入れ、「少ないですが、どうかご査収ください。」と、謝礼金を渡そうとするが、ぼくは、頑なにお断りした。相手に戻そうと、封筒を持ち上げるとズッシリと重い。あのぅ・・・ちっとも少なくないんですけれど。
ダニエル:「自分の気持ちで動いただけなので、受け取れませぬ。」
そう、はじめに、何も受け取らないと決めて動いたのに、結果、謝礼金なり、何かを受け取ってしまうということは、自分の運命に干渉してくるものを受け入れることになり、自分で運命を支配して生きて行くことを希望するぼくの生き方に傷がついてしまうのだ。そうすると、軌道修正どころか、運命の影響下の中に逆戻りさせられてしまう。そう、ぼくは自分の運命の良き支配者になりたいのだ。だから、一度決めた信念を曲げることは出来ない。
クライアントの方は、「それでは、これは山道さんの先生にお渡しいたします。」と言って、ある戦士に封筒を渡した。
ぼくも、口を出さないと言って口を出しまくった。ある戦士が受け取るならば、それで良いと思ったが・・・。
ある戦士:「オマエが、受け取らないものをオレが受け取るはずがないじゃないか。」
そう言って、封筒をクライアントにお返しする。その時、ぼくは、「ああ、この先生について良かった。」と、正直に思った。
帰り際、ぼくは、ある戦士に聞いてみた。
ダニエル:「先生は、あのクライアントの方よりもはるかに悲惨な生活をしているのに、
何故、お金を受け取らなかったのですか?」
ある戦士:「お前の考え方が気に入っているんだ。オレにも、お前の先生らしいことをさせ
てくれよ。」
ダニエル:「・・・・・ (。♋ฺ‸♋ฺ。) 」
ダニエル:「臭屁!(カッコつけ!)」
ダニエル:「じゃあ、今日は、ぼくが先生の好きな吉野家の牛丼をご馳走しますよ。」
ある戦士:「昨日、二回も吉野家に食べに行った。台湾のよりも、うまくてアレは良いぞ。
しかも、店員さんが全部中国人だから、中国語が通じるんだぞ。」
そう、ぼくらは、お金はそんなに無いけれど、こんな感じで、良いんだ。ぼくたちの物語は、続いて行くぞ。
今、この瞬間が、ある戦士が、輝いてみえた。
ぼくは、幸せ者だ。こんな、素晴らしい先生に、また出会えたんだから。
<関係ページ>
「ある戦士さんとオレ物語(日本篇2)」
「ある戦士さんとオレ物語(日本篇1)」
「ある戦士さんとオレ物語(台湾篇1) 」
「戦士の涙」
「ある戦士との対話」



