慌しい日々が続き、東京に戻ってきて間もなく明日から台湾に出発。
通信講座に遅れを来たし、隔月で書き上げる方針を打ち出させていただきました。
第一期生には、我慢に我慢をしてもらっての遅れ、本当に申し訳ない。その分いい仕事をして、皆に納得してもらいたいと思います。
ここ最近では、「生旺墓水法」の原理から、術として法則性までの研究を行い全国ツアーを行った1日セミナーでは足りなかった「生旺墓水法」の実用技術を補充するなどの作業に従事していました。
大事な水法のロジックですが、日本では全くといっていいほど技術としても風水文化としても伝播されていなかった風水文化の一端です。
内容は内部生のみに伝えるという形式で、ブログで全部書くものではないのであしからず。何か最近ブログで内容書けという声が。それは月謝踏み倒してタダで教えろという都合の良い言い分。(笑)
ふ~、一つ一つの作業を精緻に行おうと思うと時間がかかります。多くの人が安易に既存のものを「完全なるもの」と錯覚し、妄信したくなる気持ちもわかります。その方が楽だから。
自分の目で見て、考えて、検証して欲しい!
あなたはその自由をもっている。
こんな大事な作業さえも、意外に難しい作業で多くの人がなおざりにしているというのが現状です。
日本ではとかくそういった傾向性が強く、五術がただの宗教、信仰と化しています。台湾や香港などで真面目に研究を続ける五術文化における学習派と呼ばれる研究者たちの研究にも目を通さず(中国語ができないから!?)、中国語という壁を乗り越えて勉強しようとする気概があるものがあまりに少なく、既存の知識を絶対視して、それ以外の情報に対しては排他的になる所謂ヤクザ屋さんな江湖派(流派の枠に住み着く愚か者たち)の方々が大多数です。
*これらの学習派、江湖派の「派」は流派という意味ではなく、スタイルとしてのカテゴリーと言う意味合いです。
日本における、五術文化の発展は絶望的です。例えば、五術にしても中国語ができればどのような研究が発表されており、それがどのくらい信憑性があるかなどの最新情報は常に手に取るようにわかります。ちなみに、私は二ヶ月に一度は台湾に行きますが、行く度に五術に関係した最新の研究書をダンボール10箱は買って帰ってきます。
台湾は五術の研究者も豊富で一部の人にしか出回らないような小部数の研究書がとかく多いです。ほとんどの五術書の再版はありません。
もちろん、それらの研究書は鍾進添老師のお墨付きの本たちです。最低でも、この位情報収集と学習を擁してこそ、物事の判断の目星がつくというものです。
台湾を代表する「学習派」の鍾進添老師の生き様や五術という学問に対する辛辣な研究、その態度を垣間見る度に、その圧倒的な深さに驚かされ続けています。
時計は止まるためにあるものではなく、進むためにあるものだ。そして、それは研究をし続けることに他ならない(妄信することではない)ということを痛感する度に、自分も一人の学習派として、頑張らねばと奮起させられます。
今、わたくしが取り組んでいるのは、そんな学習派の鍾進添老師の研究し続けた「子平(四柱推命)」を日本語訳して正統な子平の文化を伝播することです。
台湾で何十版も版を重ねた鍾進添老師の父上の鐵筆子老師が書かれた四柱推命の入門書から、子平の奥深い洞察と鍾進添老師の研究成果までを日本に伝えたいと思います。
鍾進添老師には翻訳の許可も頂き、出版社も決まり、順調に翻訳を開始しております。来年の春までには翻訳が完成するかと。
内容のある研究成果として、ブログで書かれるものではなく出版物として世に出てきますので、愉しみに待っていてくださいね。
こじつけの解釈とつじつま合せの子平解釈には、もうウンザリなんです。
そして、もっと自由に研究をし続ける自然科学の観察者とでも呼ぶべき、学習派に送る素晴らしい教材になってくれればと切に願うばかりです。
五術は悪質な宗教ではないのだから。
明日から台湾です。今回は10日くらい行って勉強してきま~す。学習派の態度とは「絶対なるもの」として、半端な五術と中途半端な知識を神のように拝み妄信するものではなく、生涯を通じて学習し続けることに意味があるのですから。
これが「正しい」と決め付けた時点でその人の成長は止まってしまいます。中国語一つできない人間が「日本で秘(伝)書を手に入れるルートを確立」なんて騒いでもただの物笑いの種です。国会図書館や東京大学の図書館に行けば希少な古書は腐るほどあるでしょう。
しかし、鍾進添老師のように生き字引のような生え抜きの古典読解にも、術(原理からの法則性)にも精通した研究者が読まなければ、秘伝書だろうと古典だろうとただのガラクタ(入手しただけの人にとって)で解釈もまともにできずに、ただ「訓読文に直せます」と騒いで終わるただの愚か者たちの集団に成り下がってしまうでしょう。未熟者たちの恥ずかしい話です。
私は古典を研究しますが、本を信じません。先生から教わる生きた内容を信じ、研修し学習を続ける辛辣な態度こそが正しい学習態度だと心得ています。
江湖派(ヤクザ流派)たちと彼らが敷いたアンシャン・レジーム(Ancien régime 旧体制、旧秩序)の解体。日本でしか通用しないハッタリ五術家はもうこれからの時代に必要ないから。
かつて日本に文化伝播された五術の研究途上にあったものが、今では悪質な信仰と化して発展を妨げる弊害となっている。それは悲しい話だが、恩師・張明澄先生の歩んできた道程、そしてその生き様に対して異を唱えなくてはならなくなった。心を鬼にして・・・。それは本当にぼくにとって知れば知るほど辛いことだったと述べさせていただきたい。しかし、誰かが変えないと、何も変わらない。
そして、人々が妄信にすがらず、捉われなき自由な研究と発表を行う時代の幕開けへと続くためには、鵜呑みにして妄信しているだけではダメなんだ。
ぼくが先ず、率先垂範を示したい!そのために勘違いしないで欲しい。
ぼくは命・卜・相において何の流派にも属しておらず、学習派(研究者の意味)と呼ばれるスタイルであり、鍾進添老師の下で生涯学習をしております。
勉強に軽々しくゴールなど無い。「学」とは深遠なものなのです。「無学」はゴールなどではない。
過去の因習に囚われず、自由に学習し己を鍛えていく人々が増えていくことを願っていますし、そんな人々をサポートする良質な教材をドンドン日本語訳したいと考えています。
執拗な嫌がらせにも遭いますが、ぼくの心は折れませんぞ。何よりも、応援してくれる人々が沢山いるから。
アクセス数を自慢する無料ホームページと違って、ぼくには実の有り、志のある生徒が沢山いる。そして、それは 旧体制の代表という看板にすがって生きるだけの脆弱な生き物と比較するまでも無い。
だって、自分の目で見て、自分で考えて、生きてこそ、この人生自体に意味があるのではないだろうか。それは 旧体制とその教えだけにすがって鵜呑みにして生きることではない。
もっと広い世界(認識)へ
今、その勇気が一人一人の学習者に求められている。
・・・・・そして、アンシャン・レジームは崩壊する。
そのためならば、ぼくは悪(外道)を地獄送りする外道にでもなろう。
新しく続き、そして羽ばたいていく未来たちのために。
外道(語源) げどう
〈外道〉という訳語の原語は、他の教えを語る者(para-pravadin)と他の宗派の祖、教祖(anya-tirthya)があるが、本来の意味は、渡し場、沐浴場、霊場を作る人(tirtha-kara)のことをいう。
追伸
レイモンド・ロー先生の四柱推命の本も同時に翻訳中です。
これも来年、出版します。