東北地方太平洋沖地震Ⅴ

Photo  3月15日22時31分(気象庁発表)頃、静岡県東部を震源とするマグ二チュード6.4、震源の深さは14キロの大きな地震がまた来ました。今回の東海地震とは発生場所やメカニズムが異なる東海地震とは関係ない、新しい地震です。

Photo_2  さて、パート1ではも書いたが、今回の東日本大震災の震源である三陸沖地震 は、実に99%いつ発生してもおかしくない地震とされていた。

 それは、地震の発生確率を考えれば 三陸沖や宮城県沖地震 は、地震がくる可能性は90~99%が見込まれていた場所だということになる。

 そして、とりわけ固定観念で「一度大きな地震が来た直後には、すぐに大きな地震が来ることはない」というのは、既にパート1で説明したように、M6.8が9日、11日朝と二度来て、三度目が東北地方太平洋沖地震のM9.0に連続して来たのであって、このような学者の通説は、最早役立たずだと証明されたはずである。

 そして、つい先ほどの静岡県東部M6.4の新たな地震も発生し、浜岡原発まで国民の頭をよぎるほど、恐怖が連鎖し、伝染してきている。非常にまずい、心理状態だといえよう。パート2では、東京で余震による被害は無いだろうと断易を立てたが、新しい地震のことではない。

31416m5  今、一体何が起きているのかを冷静に見つめて、対処を考えたい。

 まずは、左のGoogle Earth Proによる画像を見てほしい。

 この赤い印で、M5以上の震源地と、本土での震源地となる地震を3月14日から16日4時50分、現在この文章を書いているリアルタイムでまとめてみた。上が北西になる位置での衛星画像である。

Photo_3  このマップを通説を抜きにして見る限り、茨城県沖地震が一番懸念されるだろう。実際に三陸沖を震源地として、ドンドン地震の震源地は、その規模を落とすことなく、南下して来ているのがわかる。

Photo_5  首都直下型も怖いが、茨城沖でも十分に怖い。茨城県東海村は「日本の原子力発祥の地」と呼ばれ、東海発電所、東海第二発電所がある。これが今回のように地震や津波で事故に遭えば、もう東京もただではすまないだろう。

 この茨城沖地震の可能性を示唆するプレートの変動と共に、もう一つ注意が必要な日が近づいてきている。それはスーパームーンと呼ばれる日だ。

3月19日、19年ぶりに月が地球に最接近! 「地震や火山活動を引き起こす」という説も

Super_moon  天文学では天体の自転や公転周期が簡単な整数の比になっていますが、その原因は天体間の引力です。これは、Resonance(レゾナンス)と呼ばれ、尽数関係(じんすうかんけい)と訳される、数学的に厳密な解が得られない不思議な現象でもあります。

 この尽数関係の身近な例地球と月の関係で、自転周期と公転周期の比が1:1となり、月は常に同じ側を地球に向けていて裏側を見せることはありません。

Photo_4  軌道共鳴(きどうきょうめい、orbital resonance)とも呼ばれ、天体力学においては、公転運動を行なう二つの天体が互いに規則的・周期的に重力を及ぼし合う結果、両者の公転周期が簡単な整数比になる現象なのです。公転周期がこのような整数比になっている状態を尽数関係と呼ぶのです。

 つまり、これは物理的な現象であり、オーストラリアの天文学者デイビッド氏は「陰謀論者たちは、常に自然災害を利用したがる傾向にある。地震や噴火には関係ないことだ」と釘をさしながらも、「地球は普通の規模より大きな満潮・干潮を観測するだろう」と語っている。

Photo_6  つい最近、津波の恐怖を国民レベルでかみ締めた日本において、このスーパームーンがもつ、天体間の引力が磁場を刺激し、プレートの活動を活発化したりはしないだろうかと懸念がもたれても不思議ではないだろうし、もしかしてこの影響が何か関係あったのだと今回の大地震は語り継がれることもあるかもしれない。

 それでなくても、現在の地盤は不安定な状態であり、つい先ほどの静岡の地震、大震災が誘発か 周囲にひずみ蓄積と言われるほど、世界的にもまれなマグニチュード(M)9.0の巨大地震が起きたことで周囲にひずみがたまり、地震を起こしやすくなっているとみられているからだ。

 そう、いま日本の地盤は一触即発の危機状態にいると言えるだろう。だからこそ、3月19日(土)、20日(日)は、首都圏を離れて、西日本旅行にでも出かけたいものだ。

 2011年3月11日(金)に発生しました「東北地方太平洋沖地震」により、亡くなられた皆さまのご冥福をお祈りするとともに、被災地の皆さまに心からお見舞い申し上げます。

Photo_7  そして、大規模な復興が必要になる東北地方のためにも、亡くなった犠牲者たちのためにも、いま生きている者たちは、全力で生き抜かなければならない。

 
 少しでもリスクを減らし、この悲劇から立ち直り、この国難に対して、国民が一致団結して復興にあたらなければならない。だかこそ、今はリスクを減らし、地盤のひずみの蓄積から、今後また来るかもしれない新しい地震には十分に備えて、みんなに生き抜いてほしい。

 愛知県で密かに大学施設並みに地震を観測し、独自の予想の的中率で知る人ぞ知る地震観測サイト地震の卵公開ページでは、3月19日頃にM7.0前後、断層方向が北東から南西を予想している。

 この観測者は、今回の静岡東部の地震もわずかな誤差で予測しているし、東北地方太平洋沖地震も、3月10日の時点で異常に気づいて警告していた。詳しくは観測表を見てください。予測の地震の日にちが、予測日から数日前後することも多いようである。

余談

誰も自衛隊を責められないが、こういう状態に対処するノウハウを自衛隊が学んでいないことに驚いた。

 自衛隊「これ以上何をやれというのか」

 陸自幹部「われわれにノウハウはない」

Photo_8だから当然、放射能防護服も持っていない。装備無しで作業に臨めば自殺志願者だ。左の写真のように何故、放射能防護服も使わず、東京電力は何かあるとすぐあきらめて、退避だけはしようとするのか。資本主義社会のサラリーマンの弱さを露呈した。東電は福島原発をあきらめて避難しようとしていたらしい。
 
Responder  確かに、装備もノウハウも無ければやることがなく、そんな無駄死に誰もしたくないと思うのが資本主義の世の中なのだろう。

 自衛隊と東京電力の皆さん、もし良かったらここで放射能汚染防護スーツを購入してください。

 一番性能が良いのでいいんじゃないでしょうか。

追伸: 3月16日にこの記事上げたら、17日の昼には、左の18万円の最高スペックが、全部売切れになっていた。自衛隊と東電さん、買ったんですね。がんばれ。

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