さて、二日目の実習では、我々一行はセントーサ島に向かった。シンガポールの南にある島。シンガポールの重要な観光スポットとなっている。
この小島にはユニバーサル・スタジオ・シンガポールが2010年3月18日に開業し、賑わいを見せている。
本島から、ロープウェイで移動できる。
なかなか、壮観な眺めが体感できた。ユニーバーサル・スタジオを上空から臨む。
そうです。マーライオンくん。中に入りたいという希望者もいたが、無礙にも民主主義という建前で、多数決で即否決された。ヽ('A`)ノェェェ
そのままマーライオンをスルーしてセントーサ島の風水を探査した。
午後の実習からは、またまたこれはスゴイものを見せていただきました。
何がスゴイかといいますと。 解説いたしましょう。 ちと今回長いから。二つに記事分けました。
セントーサ島から本土に戻り、シンガポール随一のショッピングスポット「オーチャードロード」に私たちは鑑定の舞台を移した。ここは、シンガポールの銀座と称されるオーチャードエリアで、高級ブランドのブティックや日系デパート、ショッピングセンターが立ち並んでいる。
このひときわ目立つエリアの中にロー先生が風水を手がけた案件があるとのこと、我々一行は期待に胸を膨らましていた。
「どこですか~。」
と、見あげれば!そこには。
ロー先生:「これ」
と、言われましても、我々には何が何だかピンと来ないものが。( ゚ロ゚)
「これ何?」といった感じで、173メートルあるツインタワーは、一等地の10,305平方メートルの敷地にあり、オーチャードエリアの中の中心街である。 そう、そこは1971年に創立したマンダリンオーチャードシンガポール だった。
ロー先生がとうとう語り出した内容は、またも驚くべき風水改善だった!そして実践家として決してクライアントの期待を裏切らないロー先生の凄みを我々一行はまたも垣間見てしまったのである。
まず、これだけ凄そうなホテルにもピンチはあるのかと、ちょっと調べてみたら。この地域はシンガポール一のホテル激戦区です。これだけのホテルがひしめき合っています。⇒シンガポール オーチャード ロードのホテルリスト。
さて、このホテルの経営ピンチは三元九運でいう7運(~2003年)から8運(2004年~)の切り替わりを経て起こり、「あれれ、客室占有率がガタ落ち」という具合に、ロー先生は呼び出されました。6運時代に建てられたツインタワーのホテルですが、低層階はつながっており、ホテルのエントランスとショッピングモールになっています。
オーチャード ロード沿いにL字型の構造をし、L字で幅が長い方の建物がオーチャード ロードに面した北東を向く建物の顔であり、ロー先生が風水改善を着手する前のホテルのエントランスの位置だった。
水星⑦、③、⑤が当時のホテルのエントランスであり、7運の時は旺気の水星⑦が使えていたという。しかし、八運に入って、この飛星チャートがいいはずがない。
※左上のチャートにあるフロアガイド図面は現在のホテルの状態。ロー先生の風水改善後の状態です。
そこで!ロー先生が見せた一大決心とは!
はたまた、この過剰な競争率の立地にあるホテルを再びリッチな売り上げにするために魅せた男気とは!?
なんと!(○゚ε゚○)
ホテルのエントランスの位置そのものを玄空飛星(げんくうひせい)による理気のために作り変えてしまうというものだった。
その狙いはこのツインタワーという建造物の特徴を利用し、建物の坐向自体を作り変えることにあった。
ショッピングモールをどけたり、新たに車寄せからエントランスを作って位置を入れ替えるとなると、これがどんなにお金がかかって大変な作業であったかは想像に難くない。そして、8運(2004年~2023年)の現在にあって、旺気となる水星⑧が北西(NW)に、次に良い生気の水星⑨が西(W)を新たなエントランスに使用している。
更には河図の五ルールで、南西(SW)の水星④に西(W)の水星⑨が影響し、北(N)の水星③に北西(NW)の水星⑧が影響し、河図のつながりで、素晴らしい理気エリアが一気に、180度も拡張。
また、エントランスの位置自体を変えて、坐向を変えた最たる効果の狙いは、当然周辺環境のエネルギーである巒頭(らんとう)を配慮してのことだった。
決定的な要因として、五鬼運財水法(ごきうんざいすいほう)によって割り出される、門を開けていい位置としての五鬼門(ごきもん)と、水のエリアとして巒頭(周辺環境)が特定の方位と一致していることで爆発的な効果を発揮する巨門水(こもんすい)の位置関係にあった。
まず、巨門水として地盤二十四山における癸(N3)方位に、オーチャード ロードとオーチャード リンクによる交差点があり、風水では交差点を水の合流点とし、癸(N3)方位にオーチャード ロード屈指の人だかりができる交差点があり、そのエネルギーを導くことができると考える縁起がある。
また、五鬼門となる、丑(NE1)方位には、かつてのエントランスがあった場所であり、現在ではショッピングモールとなっている。
見事なり~!!!
こんな大胆な発想にして、実際問題としてお金のかかる風水改善の企画だが、風水天国シンガポールにあっては、この大胆なプランは見事に可決され実現した。それが今のマンダリンオーチャードホテルとなっています。
新旧の飛星チャートが描かれたフロアガイドはどちらも、風水改善後の現在のものですので、わかりづらいですが今ショッピングモールが立ち並んでいる北東(NE)や東(E)に、かつてのエントランスと車寄せがあったのでした。
気になる風水改善の結果は?
そうです。ロー先生はこのホテルからも、実際の業績として風水改善のビフォー・アフターで売上を叩き出し、またもホテルの経営危機を救った英雄として祭り上げられることになりました(顧問に就任)。
今度、機会があればこのホテルのオムレツ焼き職人にもインタビューしたいところです。きっと彼らは朝食を食べる食堂にいるはず。( ´∀`)
ここで、ふと「これが日本だったら」と、またまた考えてみる。
いや、やめよう。
考えただけでも怖い。
正確には、日本でこんな大規模な改善案を出しても、もちろん企画は却下されるだろう。
それどころか、関係者からキチガイ扱いされ、低迷する売上を前に変なアイディアを出して現実逃避を試みたとみなされ、血祭りにあげらにれるのが落ちだろう。( ´゚,_ゝ゚):;*.':;ブッ
しかし、結果が問われる世界ならば、自分たちのモノサシで測った企画と予算だけで、そんな大それた結果だけを求められても困るのではないだろうか。
結果とは、この様なものをいうのではないだろうか。↓
ロー先生、おめでとうございます。2012年もマンダリンオーチャードホテルは絶好調のようでございます。
マンダリンオーチャードシンガポールは、2012-2013年度シンガポールのベストホテルとしてインターナショナルホテルアワード受賞し、アジア・パシフィック部門において最優秀賞に選出されました。