中華易学現代化学術研討会

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 台湾の弘光科技大学にて開催された第三期となる中華易学現代化学術研討会に招待され論文発表をしてまいりました。

 前回のブログでもお話しましたが、台湾にも現代中国のように五術文化を学術として大学機関に根付かせようとする気風を感じる研究発表会でした。

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 なぜか、私は自分の論文発表である「風水的能量」(風水のエネルギー)とは別に二幕目が用意され、

 「何をすればいいの?」

 と言った感じで、言われるままに前に出て、討論会に参加させられたりと、実にハードな体験をしてまいりました。

  時に一触即発なスリリングな場面もあり、こういうスリルがあるから異国での発表会での興奮度は高くやみつきになります。(笑)

 

Dsc04416_640x427  隣のアメリカ人の自分の感性による解釈の易理説明が長く退屈で、討論会ということもあり、どこまで踏み込んでいいのか距離が見えてこないまま、スピーチは一時間にわたり疲れました。  

 

   

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 論文発表は各自持ち時間がしっかりと決められており、時間配分を考えないと、鐘をチンチン鳴らされてしまいます。

 結構鳴らされるまくると恥ずかしいのに加え、プログラムの進行自体が押してしまい全員の帰る時間が遅れもしますし、他人様に迷惑をかけられないので時間配分が大事でした。

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 鍾進添老師からはじまった論文発表ですが、見事に時間内にきれいに収めたのを皮切りにプログラムは進行しました。

 鍾進添老師の「從易經談五術文化」(易経から五術文化を談ずる)は、非常に内容が濃く、論文とは別にたくさんの原稿も用意されていたのですが、時間内でのスピーチを最優先したため、その大部分が未発表で終わってしまったのがもったいなかったです。

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 あれよこれよと、あっという間に私の番に回ってきて、私も提出した論文とは別にたくさんの実例などを持ち寄っていたため、鐘の音が響き渡り、時間最優先で不完全燃焼気味。(笑)まあ、論文で趣旨は書いたので、いいかなと。

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 最後にスピーチでは、甲骨文字から周易の研究をしたわけでもないのに、自己満足な周易解釈に酔いしれて恍惚としたスピーチに嫌気がさして、三易(周易・帰蔵・連山)についての話題に触れたら、これまた三易を理解もしていないのに加え自分の見解がさも正しいように応答してくれた名前も知らない御仁がいた。

 この御仁に言ってあげたい。恩師と洪大師に迷惑かけたくないから敢えてあの時言わなかったひと言。今なら、ここで言える気がする。(笑)

「有人看到天空、有人說有宇宙、有人說有雲、有人說沒有雲、有人說頭暈。」
(ある人が空を見たとして、ある人は宇宙があると言う、ある人は雲があると言う、ある人は雲が無いと言う、ある人はめまいがすると言う。)

 あの時、私が返答として思いついたのがこの上で述べた比喩。言いたいことは、ただの自説はタダでも要らない。そして私の結論も述べてあげたい。

「這樣的你「自己的主張」正確的保證哪裡也都沒有根據。所以這樣的論文及研究發表是一種的機會。你想信自己的主張是正確、你應該在正式的論文發表的場面拿你自己的研究和論文來才行!這個愚老人!」
(この様に「自説」が正しいと言う保証はどこにもない。だからこそ、このような論文及び研究発表の場があるのだ。自説が正しいと言う保証は己の研究とそれを発表する論文を持って公式の場で行え!この愚か者!)

 と、この写真で立って私に対して、自説を垂れ流してきた目立ちたがり屋に言ってあげたい。論文一つまともに発表することも提出することもなく、口先だけで理屈をこねくり回し、さも自分が正しいようなことを吹聴する人間はただの臆病者。物を書いて、私のように正式に発表して意見を交わすのがマナーと礼儀だろう。しかも私は言語と言う壁を越えてそれを行っているのだから、それができないという言い訳は聞きたくない。

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 あなたたちのような江湖派(ヤクザ者)にはうんざりなんです。論文一つまともに書けずに口先だけで自分が正しい、自分だけが正しいと主張し騒ぐ江湖派のための選手権も、このような大会の対極をなすものとして、用意してあげるべきだと痛感した。(笑)

 そうですね。そんな江湖派の方々の大会名は「唯一為我討論會」(私だけが正しい私の為の討論会)とでも名づけるのが適切だろう。(笑)研究とか論文とか要らないです。話し合って決めてください。誰が正しいかをあなたたちの住む井戸の中で。(笑)

 連山と帰蔵は、途絶えたとされながらも、まだ確かに風水理論の中にその痕跡を見出すことができる。

 例えば、三合派の妙技「透地奇門」では羅盤の次の三層に依拠する。

 ① 穿山七十二龍(穿山虎)  ―地元帰蔵卦
 ② 透地六十龍(平分六十龍)―天元連山卦
 ③ 百二十分金(内盤)     ―人元周易卦

 

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 「全て一つの易だと」、ご大層な宇宙論と屁理屈こねる前に三易の違いくらい勉強してから述べてくれと、この老人にお願いしたい。

 「你怎麼會否定自己不知道東西?你能怎麼否定自己沒理解事?」
(どうしてお前は自分の知らないものを否定できるのだ?)

 理に叶ったものならば頭を垂れて学びたい。しかし根も葉もない根拠もない自説を人に押し付けるのはやめてほしい。

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 世の中で自分が正しいと信じることは大事なことだと思う。しかし信じるだけならば誰でもできる。それが正しいのだと証明するためには研究と実践を繰り返し、吟味して精選する努力とその表現を論として書き連ね研究し続けてきた者だけが口に出せることなのだ。無知でありながら自分が正しいと主張することほど恥ずかしいことはない。

 名も無き老人よ。あなたの発表する資格があなたの年齢だけならばそれは虚しいと言わざるを得ない。人の進歩は年齢ではない。どういう時間を刻んできたかという積み重ねこそが重要だ。

  

 とまあ、色々ありましたが又一つ修羅場を越えました。(笑)

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 沢山の賞状を頂きまして、日ごろから熱心に指導してくれた鍾進添老師、そして今大会に名指しで招待してくださった洪富連老師に感謝であります!また一つ自分の投入した時間を成果として刻むことができ、充実した時間をすごすことができました。ありがとうございました!

  

余談

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 なんだって、Edy?

 えっ、お前の発表のとき後ろからチンチンと鐘が鳴る音がたくさん聞こえてきてうるさかったって!(;◔ิд◔ิ) !!!

 そこはオフレコで~お願いしやす!ヽ(`△´)/

 わしはゾーンに入っていたので聞こえなかったから。(-∧-)合掌

  

  

Dsc04407_640x427 Edyに撮ってもらった写真は、ことごとくピントが彼の興味のある位置に合わさっていてピンぼけしすぎ。

 ああ~、疲れた。やっと終わったよ。さあ帰ろうとするシーンも。こんな感じだったから。

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