わ~い!11月1日公開の映画『レッドクリフ』のチケットをMさんから貰っちゃった!二枚も入っているけれど、誰と行こうかな~!
フ~ム、一緒に行く人といったら、阿藤さんくらいしか思いつきませぬ。阿藤さんが言うには、阿藤さんは、この映画『レッドクリフ(赤壁)』時代である三国志の時代を生きた諸葛亮(孔明)のお兄さんである諸葛瑾の生まれ変わりらしいので、誘ったら、喜ぶだろうな~。よし、阿藤さんと一緒に見に行くぞ!
なんと、この映画、製作費100億円である。映画は二部に分かれており、中国文学の四大古典小説とされている羅貫中の『三国志演義』を舞台にし、前半のクライマックスシーンである赤壁の戦いを中心に描かれる。
『M:I-2』のジョン・ウーが贈る「三国志」の完全映画化、1800年の時を超えて、愛と勇気の伝説が見たい!
この映画の最大の見所は、サブタイトルにあるように思われる。かなり、心打たれるタイトルである。
「信じる心。残っているか。」
魏の曹操が北部を平定し、南部へと兵を進める。当時、荊州に位置していた劉備軍はこれをさけるように南下。当陽県長坂にて、追いつかれてしまう。
劉備は諸葛亮を江南へと派遣。江南の大勢力である孫権と同盟を結ぶ。後に孫権は数万の軍勢を派遣、劉備とともに長江の赤壁付近で曹操軍と相対する。
曹操率いる80万の軍勢に連合軍は、わずか5万。『孫子』兵法虚実篇に、「無勢で多勢に勝つ」とある。『孫子』に注を入れる曹操の策略に抜かりはない。兵法に関しても、稀代の天才である。
ここで、我々は歴史が大きく変わる奇跡を目の当たりにする。結果から言えば、わずか5万の連合軍が、80万の魏の軍勢に、曹操に勝ってしまうのである。
これによって、時代は姿かたちを変え、大きく変更され、真の三国時代が始まったのであった。
我々は、この奇跡に五術のルーツを見出す。風向きを変えた、もしくは風向きを予想した天才五術士、諸葛亮の用いた奇門遁甲は、あまりにも有名である。五術を用いて歴史に干渉した諸葛亮は、天才五術家だったと言えよう。
それは、五術によるものだけではない。そこには、様々なヒューマンドラマがあったはずだ。
諸葛亮を江南へと派遣した劉備の「決断」と「友情」。全軍の命を諸葛亮に委ねた「信頼」。信頼に応える「情熱」。死を覚悟して、国と命運を共にする兵士たちの「忠義」。
我々は歴史が変わった瞬間をこの映画に見出すだろう。それほど、この赤壁の戦いは、中国史上において有名である。中国の後漢時代(三国時代)の208年、長江の赤壁(現在の湖北省)において曹操軍と孫権・劉備連合軍の間の戦いである。
天才・諸葛亮、連合軍は如何にして奇跡を起こしたのだろうか?われわれは、この奇跡よりも、軌跡に着目すべきだ。その過程に多くのものを見出してしまうのである。全ては人の想いが、歴史を変えてしまうエネルギーを作り出し、そして、奇跡が起きた瞬間である。
最後まであきらめない「想い」と、その想いを作り出した人が人を「信じる心」なのではないだろうか。
「信じる心」、圧倒的な絶望に覆われ、死を待つだけの5万の連合軍が、死を覚悟し、死を乗り越え、歴史に揺ぎ無い奇跡を刻んだ。
「信じる心。残っているか。」
「友を信じる。」