デザイナーになるぞⅠ

 先日、お知り合いになったデザイナーのUさんは、数々の有名な賞を受賞したことのある敏腕デザイナーさんで、「風水もデザインも同じでしょう。」と言っていた。

 その通りだと思う。実際に、巒頭を見るために自然に分け入り、感じられる閃きがカタチとして投影された格局の姿などを見ても、それは、まさしくデザインそのものでもあるのだ。

 生活により密着したものがデザインであり、Uさんのおっしゃるように「デザインは人の心を豊かにする。」という発想は、まさしく風水のそれと同じだ。

 ただ、人に風水師として紹介されると顔を赤らめるオレ。(TmT)ウゥゥ・・・未だ、風水は生活に対する密着度が低いため、「風水師」への世間体は、散々な有様だ。( ・ิω・ิ)

 そこで、ぼくは風水師と呼ばれるよりは、デザイナーと、呼ばれても良いかなと考えてみた(*´ェ`*)ポッ。今回は、そんな感じのテーマソングな内容。 

 唐突と閃くデザインたちは、風水を表現するのと同じく取り止めがない。

 占術家である阿藤大昇さんは、そんなぼくのデザイン・センスを信じてくれる数少ない知己だ。それが、例え、映画『シックス・センス』の世界だったとしても。(;´д`)ノ

Photo  阿藤さんに名刺のデザインを依頼されたFive Arts担当者のOGさんは、阿藤さんからのリクエストを体よく反映した提出していた。

 しかし、その時ぼくは何か違和感を感じていた。

 ダニエル:「この名刺の中に本当の阿藤さんはいない。」

20080930072529 今では、企業の社長さんでも、名刺の中に自社の商品写真を入れたりする時代だ。そう、名刺という限られた黄金比で作られた紙の世界で、自分を最大限にアピールしなくてはならないのに、そこに阿藤さんはいないのだ。
*写真は、阿藤さん

20080930072032  この日、自分がデザイナーであることを痛感した。つまり、表現することを止められないのだ。阿藤さんからのリクエストを一通り聞くと、自分の湧き上がるイメージがクリエイトされる。

 百人斬りのサムライ阿藤大昇は語る。

  阿藤大昇:「百人斬りは、私をもっともよく説明する言葉であり、肩書きです。」

  ダニエル:「それでは、この五術占術家という肩書きをやめて、
         百人斬りだけにしましょう。そして、言葉では現れない
         百人斬りを描かなくてはいけませんね、」 

 そう、このブログを初めて読む人は百人斬りを当然知らないし、この名刺を初めてもらう人も同じく知る由がない。そこに文字だけ書くのでは、人に伝わらないのだ。

  阿藤大昇:「そして、斬られた人からは、虹が出るのです。
          それが、虹の身体JALYUです。」

 この世のありとあらゆる不浄な概念を斬り尽くすのが、百人斬りの趣旨だった。そして、ありとあらゆる不浄なものを越えることに意味があるという。ここに、阿藤大昇の思想の真髄がある。

  阿藤大昇:「ありとあらゆる限界概念を突破するのです!」

 そう、「限界概念の突破」こそが、既存の体裁の良いデザインの壁を越えた遥か地平線の彼方にある世界であった。

Photo_3 ぼくのデザインのテーマは、まさしく、

  ダニエル:「この世のありとあらゆる不浄なものを超えた世界。
         限界概念を超えた世界を描きたい!」

 あらゆる汚物、あらゆる不浄、呪われた忌々しさ。そして、全ては人間が作り出した概念たち。この日、ぼくと阿藤さんは、概念たちを越えたところに架かる虹を見つめていた。それは、一度全てを受け入れることから始まるのだ。



Photo_4

 これは、まだ未完成で制作の途中だが、ありとあらゆる概念に反抗した作品になることは間違いがない。それは、「忌まわしい・不浄・呪われている・怖い・猟奇的」、全ての負の概念(不浄)を受け入れて、全ての概念を乗り越える(斬る)思索である。一般的に悪いとされる概念を受け入れることで、逆にそれらの概念を突破したところの境地が見たい。それが、百人斬りなのだから。

 当然のことながら、これでは、まだまだツメが甘い。

 この名刺が漢(オトコ)阿藤大昇の真髄「限界概念を越える」ためには、まだまだ、追求すべきことがある。「百人斬り」の字の部分は、犯行声明のように新聞から切り出した文字が良いだろう。

 全ては、漢(オトコ)阿藤大昇を一枚の名刺で表現するために。

 この日、きっと、ぼくと阿藤さんの頭には、LUNA SEA のSHINE(輝き)のフレーズが流れていた。

 「何を信じているかなんて そんなこと問題じゃない
  しらけているこの街を スピードで振り切って
  今 キミが感じている その想いだけに賭けて
  彩やかなイメージ通り そう君の想い通りに」 
               LUNA SEA / SHINE

  

 皆が、何を信じている(概念を持っている)か、そんなことは問題ではない。この街(概念)をスピードで振り切ったデザインが仕上がりそうだ。阿藤さんが、ぼくのこの想いに賭けて、彩やかなイメージ通り。そう僕の想い通りに。!百人斬りな~り。( `皿´)。/

 阿藤さんは、いつも笑顔で言う。

  阿藤大昇:「ほら、見てください。両手が輝いているでしょ?」

 そう、この笑顔の輝きこそ、全てなんだ。少なくとも、ぼくと阿藤さんは、このデザインを通じて楽しんでいる(輝いている)。

「君は生きる意味探すけれど 輝いてからでも遅くない」

               LUNA SEA / SHINE

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