ある日常

 最近、戻って来てから、ふと気づいたのがあんまり日常について書いたりしていないと思った。

 ということで、何気ない日常をどのように見つめ過ごしているのかを書いてみた。

 歩いて2、3分の近所に住む、ウォーターから朝九時に電話がある。

 ウォーター「今から、15分後にはちゃんとした出てきてくださいね。」

 その後もう一度電話がある。

 ウォーター「今から、5分後にはちゃんとした出てきてくださいね。」

 そう、イケメン社長ウォーターは決してバカではない。何度も下で待たされている経験が彼を賢くした。

 そして、ついでにもう一度電話がある。

 ダニエル「あれ、今日アレをセットするの?」

 ウォーター「お願いします。」

 約束の時間に台湾で購入した財神を持って飛び出して行く。

 ダニエル「うぉぉぉぉぉぉぉぉ、遅刻していないぞ!」

20091203231017  二人で向かうは、杉並区にあるクリニック。

 以前よりこのクリニックの情報は聞いており、すこぶる評判が良い。

 整体とも異なり、気功でもない。江戸の天保年間より続く、柔術の流れを汲む治療院である。とりわけ、骨の矯正に長けているとのこと。

 ちょうど長旅と帰ってきてからのハードワークで積もったダメージを抜く意味で出かけた。

 また、古傷を悪くしたということもあり、後遺症の治療に長けた院長を指名する。保険も適用外のクリニックだが、人があふれている。待つことしばらく、院長が出てきてきた。

 人間の身体に張り巡らされた神経系統、そして電気信号と患部の関係を具体的に説明する。そして、身体を触った後に、診断を述べてくれる。

院長「あなたの身体は以前、大きな事故を起こし、受けた衝撃を残している。正確には、それをトラウマのように心に残している。その時、四肢がちぎれるほどのダメージを負った。本来その大きさの衝撃から察するに四肢はちぎれていておかしくはなかったが、あなたの無意識が強烈な信号を脳に発し、ちぎれるはずの身体の四肢や各部分を強靭に押さえ込んだ。しかし、それほどの衝撃とダメージを受けて無傷ですむはずないのです。その火事場の馬鹿力のように発した負荷は、確実にあなたの身体にダメージを刻み、衝撃を緩和しようとした靭帯と筋肉にかかった負荷は、肉体だけではなく、トラウマのようにあなたの副交感神経に対して必要以上の電気を帯電させ、それが神経の痛みをつくりだしている。つまり、逃れられなかった恐怖が、未だに危険だという信号を送るかのように。その事故からだいぶ時間が経つはずですが、そのダメージから精神の上では逃れきれていないのです。」

 やはり、あの17年前の事故の後遺症だったのかと深く納得。当時、事故したとき、ぼくの出していたバイクのスピードは、尋常ではなく、衝突する瞬間にブレーキングでスピードを殺そうとしたために、後の警察の現場検証による路面のタイヤの焦げ後の長さから、時速160㎞以上だったことは判明している。

 その時、警察に言われたのが懐かしい。

警察「普通、生身の身体が地面に叩きつけられるバイク事故の現場では、時速80㎞で確実にあの世行きなのだが、何故君がその二倍の速度で事故をして、地面に身体が叩きつけられ。腕の皮が少し剥がれた位なのかがまったく理解できない。また、紙一重で後続車にはねられなかったことやブレーキの衝撃で身体が弾き飛ばされ正面衝突を避けたことからも、運が良いとしか言いようがないのだろう。」

 今、理解できた。なるほど、色々と表現があるのかもしれないが、「無意識が繋ぎ止めよう」とした命だったのか。少し、自分に優しくなれそうな気がした。

 ちなみに、この事故はスピード違反以外を除けば、全面的にウィンカーを出さずに車線変更禁止の場所で、ぼくと衝突を起こしかけた車側に非がある。ちなみに、その車は逃げたが、タクシーにナンバーを控えられ、お縄を頂戴した。

 ダニエル「ダルマにならなくて、良かった。いや、ダルマ(法)に守られていたのかも。」

 ちなみに、院長は、診察券発行の時に書いた簡単な悪い患部しか知らないはずである。

 さすがに、医学の現場で毎日診断にたずさわり、その手はグローブのように皮が厚く、人の命の重さを知っている手だと思った。

 その治療方法も、経絡に対する働きかけでもなく、骨に対するものでもなく、背骨からの副交感神経、交感神経を対象とした臓器との係わりから、身体の筋肉と靭帯を調整してゆく、画期的な療法だと思った。

 治療を受けた直後に、大幅に指先が発する気の質感が変わった。重たく濃厚になったのだ。つまり、五体で言うならば神よりも気の質が顕著に変化した。

 これは素晴らしい技術だ!

院長「君の身体に、もう大丈夫だよと知らせる必要がある。一週間に一回通うと良いでしょう。」

 よし!後学のために自らの身体を伴って勉強させていただこう。こんなに素晴らしいものを身体で習えるのならば、保険適用外だろうと安い学費だ。

 ウォーターと共に、クリニックを出て、以前から約束していたウォーターの会社の水の流れを些子水法で調整しに行く。今日は、内陽造作法をする約束だった。

 しかし、現場に行ってみれば、外陽造作法で十分対応できることが判明。

2009120402302120091204024426  衝撃のビフォーアフター。

 左写真が、ビフォー。来去水ともに破局。

 右写真が、アフター。来去水ともに合局にする。

 飲料の中間流通の会社だけに空き瓶ケースを使えば、一発で終わってしまった。

 二人で、合局をつくって手を叩き喜んでいると、突然ウォーターの携帯に電話が。話し込んでいる。

 ウォーター「うぉぉぉぉぉぉぉ!テナントが決まった!」

 ウォーターの自社ビルには2つのフロアーがもう二年ほど、テナントが決まらず空いており、膨大な損失が出て悩んでいたが、なんと、今たったこの瞬間、この突然の電話一本で、一月からのテナント契約が突然決まったのだ。

 ダニエル「なんという速度!」

 ウォーター「あっ、山道さん、早くあのビルにおいてある備品どかしてくださいね。一月から入ること決定なので。」

 ダニエル「のぉぉぉぉぉ!一年前アゲイン!また、悲惨な目にあうのはオレか!」

 そう、一年前の大晦日12月31日にウォーターの父親の家を奇門遁甲造作したら、効果がすぐ現れて、ウォーターの父親に麻雀で大敗をきしたダニエル。

 この記事を読むべし! 新年快楽!+抱負 

 ちなみに、この造作後、一ヶ月以内にウォーターの父親は、予想外のこととして現金3,000万円がキャッシュで舞い込み、母親はゴルフで生まれて初めてホールインワン賞を出した。

 世界はこんなにもつくられている。さぁ、魔法世界を堪能しよう!

 禁じられた楽器(認識)で、五つのメロディー(五術)と共に!

 ダニエル「なんか一年に一回、君のところの風水に手を加えているよね。」

 ウォーター「そういえばそうですね。」

 これ以外にも、2年以上前にウォーターの会社に内家巒頭を施し、飲料業界が不景気のドン底に落ちて行くさなかにあって、年間売り上げを大きく伸ばした。

 風水師の仕事とは、このようにクライアントと単発の仕事をするものではない。生涯を通して、クライアントの一族の責任を背負って行くものなのです。

 ウォーターは仕事が忙しい年末の最中に、ダニエルの戦線及び運転を助けるため、「6分の6戦記」では、紀州戦を共に駆け巡った。

 そう、お金の問題ではない。このような、侠気の問題なのである。だから、私も彼が困ったことがあると、ついつい助けに行く。私自身はというと、狂喜に満たされているが。ネェ、そうでしょマス伍長?(笑)

20091204044404   外陽で終わり、内陽造作の財神セットは、必要なかったが、更に効果を強めるために、縁起を担いで、社長室の応接間に家の座山とあわせてセットするために、台など必要な機材をウォーターが素早く買いそろえてくる。

 故・張明澄老師は、「財神とは、お金という世界にコンセントで繋がるごときものである。」と教えてくださった。

 財神に信仰や宗教は一切無い。ただの飾り物なのである。

 それは、人がお金というものを財神を見るたびに強く意識をするだけでよい。わかりやすく言えば、お金を意識して日々仕事を営む経営者と、お金に対して意識をしないで経営を営むのでは、明らかな差があるのである。経営者は、自社のキャッシュフローについて絶対に把握していなければならないし、経理に目を通すことは必須である。

 擇日にとって、今日は倉庫の改造の着手に縁起の良い日。ここは、飲料倉庫なので二重丸。ついでに、財神に東派による入魂の儀式を済ませてセットする。

 この様な儀式は、完全に宗教の世界ですが、土木工事や建築などで工事を始める前に行う、その土地の神(氏神)を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを得る「地鎮祭」と同じく、縁起ものだと一般の読者は思ってくださればオッケーです。七五三や成人式を宗教儀式といって否定する必要は無いのである。

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20091204044418 衝撃のビフォーアフター。

 左写真が、ビフォー。ビニール入り。窒息してないぞ。(笑)

 右写真が、アフター。入魂の一撃。(笑)

 ぼくの買ってきた財神は一個、一個職人さんの手作りの台湾産の高価なものなので、読者は真似しないでください。(笑)

 というより、この間2個買ってきたら、もうなくなってしまった。

20091204051628   ぼくのカワイイ、カワイイ財神ちゃんが、ドナドナのように売られてゆくのをウォーターのビルの屋上から見守った。

 バビロンの景色が目に染みる。

20091204051639 ウォーター「山道さん、この屋上好きに使って良いですよ。景色の眺めよいでしょ?」

 ダニエル「えっ、ここ四十坪くらいあるよ。天然素材の木の家を建てたいな。でも、オレはもうバビロンに住みたくないんだ。次の戦いのために、来年戦地への赴任が決まったから遠慮しとくよ。」

 まるで一枚の絵のような夜景を眺めながら思った。

 ダニエル「こんな世界で育ったオレが違う世界を夢見るのは至極当然のことなのかもしれないな。」

 そのまま、新宿三丁目の打ち合わせ場所に行く。

 今日は、編集者H氏と企画の打ち合わせ。尾竹先生の企画書も提出する。

 どんな場所に行ってもオレたちは主張することをやめない。それは、我々の生を表現することに他ならず、何人からも規制をされるいわれはないのである。

 そう、我々のテーマは「悪即斬」である。いまどき、こんな気骨を持ったメディアの人は滅多にいない。それだけに、編集者のH氏にはいつも感謝がたえない。

02  二人で、ビールからはじめてI.Wハーパーを一本開け、変身し始めたH氏がタクシーの運転手を叱りつけながら、渋谷に移動。

 もう一人、今一緒に企画を進めている編集者のK氏と占術家のY氏と合流する。Y氏は薄汚い年功序列と勘違いした頭の悪い序列の占術業界にあっては、とてもまともな人で、そんな占い業界とは一線を引く人だけに一緒にお酒を飲むことができる数少ない友達です。

 久々に酒をたらふく飲み、帰ろうと思ったら、仕事帰りのウォーターが車で迎えに来て、恵比寿まで送ってくれた。もう、12時近くだった。

 ダニエル「こんな時間まで、仕事しているなんて珍しいな。」

 ウォーター「財神セットしたら、俄然やる気出てきて、ずっと経理に目を通していました。」

 ダニエル「うんうん、社長として君がやる気を出してくれたのはうれしいことだよ。財神も役に立つものだなー。」

 こうしてぼくの昨日、ある日常としての一日は過ぎていった。

 こうやって、自分の日常をいちいち説明するのはとかく疲れるのである。(笑)

追伸

 その後、ウォーターの家にデイジーとタイスンを呼んで、三次会。四人で飲んでいました。(笑)

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