『完全定本 四柱推命大全』出たぞ~5

F1002602F1002606 台湾に来ています。

 「台湾ってどんな場所?」

 と、よく聞かれます。

 一言で説明するのは難しのですが、強いて言うのならば左の二つの写真が全てを物語っているように新旧入り混じった非現実的な場所です。(笑)

 

F1002391 さてさて、翻訳まで四か月を費やした『完全定本 四柱推命大全』も発売され、台湾では兄弟弟子から、五術協会のお偉いさんたちまで、とても楽しみにしていてくれて、鍾進添老師とともにサインしたりと、慌ただしく時間は過ぎ去っていく。

 この本制作の涙の舞台裏は、ツイッターでくらいしか語れないだろう。あっ、ぼくのプライベート用のツイッターね。(笑) 例えば、この作業を通じて翻訳者の私がもらえた印税は1%という数字が、この本を出版するということ自体が完全に日本の推命世界に寄与する文化的なボランティアな作業だと読者もわかってくれると嬉しい。

F1002390 またこの本を翻訳精度及び作品の質を上げるための原書にはない講義内容まで盛り込むためには、三回に渡る台湾への渡航、滞在費及び授業料金と、途方もない私のポケットマネー(30代のサラリーマンの年収以上)がこの本の出版のために消費されていることも読者は全く知らない翻訳者の悲しみの事実である。今度から、どこかの企業で会社派遣で私を台湾に学習のために送ってくれるというシステムとかないのかな。御社に貢献しますから。(笑) 募集中。遣唐使の時代じゃないから無理か…(笑)

 こういう作業を続けているうちに私のポケットはNOマネーに。(笑)

 おっと、愚痴ってもしょうがない。

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 『完全定本 四柱推命大全』には万年暦がついていないので、公式万年暦として、左の明澄記念館で販売している『万年暦』公式万年暦として推奨します。

 1900年~2020年対応のとても見やすく使いやすい万年暦で、お勧めです。台湾のものは節気に一時間時差があるので、間違えると怖いのでこれを使用することをお勧めいたします。


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 しかし、伝統文化の世界は厳しいなーと思う。

  
 今回の台湾への渡航は時間に追われながらだった、『完全定本 四柱推命大全』の後にもすぐ台湾茶の本風水の本と執筆とその締め切りである、デッドラインが続き、風水山道通信講座の配信を遅らせるという苦渋の決断までして台湾に渡航した。

受講生の皆さん、「ゴミィンヨ」。必ず素晴らしいものを配信し続け、手抜きはしないので、もう少し待っていてくれ。

 

20111031151243 当然時間切れに時間切れの状態で渡航しているので、予習が不十分であった。

 伝統社会、とりわけ学習派の内部の学習方法はストイックだ。

 まず、授業で使う資料を渡される。台湾で市販されている五術の本などは大事な部分をわざとカットして出版されているため、独学不能なシステム。だが、内部の人間には独習可能な詳細な資料が渡される。もちろん、手書きでネットや本屋で手に入るような代物ではない。そして自分で全部読んで学び、分らないことがあれば、質問を許される。質問が無ければ、当然、講義はない。

 今回は、私の準備不足で質問が無かったので、講義が全く無い状態でした。

 言語の違い・難解な漢語の古典・これら全てを自分で克服して尚且つ求められる完璧な予習と質疑応答のみ許される講義。

 まあ、今まで日本に正しい五術が入ってこなかったのは、このルールを乗り越えられる人がいなかったのだと痛感する。『完全定本 四柱推命大全』を読めばわかるでしょう?その辺の出回っている四柱推命の本とまるで違うと。

 そして、そこに自分の言い訳は通用しないのである。

 F1002405ちなみに、日本ではこのような教育方法を想像すらできないだろう。日本語テキストの完備、手取り足取り、理解させない教師の方が悪者になってしまう日本の教育方法では、真の五術家は育たないのかもしれないと思う。

 俺の通信講座も十分に簡単に説明しているつもりだけれど、難しいという声もあるし、この間の擇日講義も、中国語のテキストを翻訳してあげながら講義しても、手取り足取りじゃないと不満はあるようだし。

Abz0xaceam45tm いやはや俺が味わっている世界を日本で五術をぬくぬくと学べると思ている人たちに、少しでも見せてあげたいよ。トホホ。この門に立ってみろとね。

 と言うことで見せてきました。(笑)

F1002408 今回は先輩で朋友の阿藤大昇さんから、「鍾進添老師にご挨拶せてください」とお願いされ、台湾で待ち合わせして、一緒に台中まで新幹線で行って来た。写真は、鍾進添老師より著作をプレゼントされ嬉しそうな阿藤さん。

追伸

 今回のオレの反省「何しに台湾行ったの?」。(笑)

 いえいえ、ちゃんと目的は成就しましたよ~。台湾でこの本を楽しみに待っていた兄弟弟子たちにサインするために行ったのでした。(笑)

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