最近の過ごし方―3月12日

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 「最近、何やっているの?」

 と、よく聞かれます。

20120311162352 まあ。

 「何でもいいじゃん」

 と答えるのも素っ気無いし、気にしてくれる人々がいるだけでも、ありがたいことであります。
 (-∧-)合掌・・・

 四柱推命は人体医学との関係を密接に説くと言うのはご説明したとおりですが、学べば学ぶほど自分のことを気にするのが人の常であります。当然、自分のいるサイクルを見つめる。体内時計を意味する占星術と同じプログレスの概念である大運は命式と密に接触し変化し混じりあう。つまり本体(命式)が、どのような段階を経てどのような状態へ移行するかを読み解くわけですから健康について非常に状態を把握しやすいわけです。

 事前に結果に対する予測では、(;'o')m タスケテ・・!!

 なんてことになる可能性もある。

 そうならないための方法論は、事前に予防することである。

 そして未病のための医学である伝統中医学(*日本に根付いた中医学と区別)では、病気になる前に病気の要素を改善することに意味が有ります。

C044001l そもそもこの未病とは、現存する中国最古の医学書と呼ばれている『黄帝内経』(*唐代の王冰が762年に編纂)の中において、はじめて登場した言葉です。

 

Img_detail_0102 日本では江戸時代、貝原益軒の「養生訓」に、この「未病」について書かれた箇所がある。

 未病は「半健康で、病気に進行しつつある状態」と定義できるだろう。
 

20120226153230 そんなこんなで最近では、自分の命式と大運や流年に注意を払い、台湾で買ってきた田七人参とか飲んでケアしていました。

 この田七人参が日本で買うとバカ高いが、台湾の漢方市場に行くと雲南省産の品質のいいものが安価で手に入る。

 しかしこれが、普通に飲むのがなかなか厄介で、強力な製粉器がないと粉末にできないくらい硬い!そこで台湾製で性能が良い「ひきっ粉」という強力な電動ミルサーを買ってきて田七人参を粉にして飲んでます。

 

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 うげぇ、苦くるしい味。しかし人参の甘味はある。

 最近気づいたのは、田七人参の粉を100度の熱湯に溶かすのではなく、85度から90度くらいで溶かし込んで飲むほうが身体の体調が極めて変化し、100度で飲むよりも調子がいいことだ。

 ちなみに、田七人参は正午の時間帯には飲んではいけないとされる。これも実に四柱推命的である。

20070729121444755 これは古典的時間治療学である「子午流注」(しごるちゅう)からの由来となる伝統中医学の解釈であるが、それは四柱推命と本質を同じくする。

 

 20070729121445296また、人体内の十二経脈を巡る「三宝」(精・気・神)については、後天八卦と五行によって人体の部位との対応が『河洛精蘊』を典故として考案されている。 

 

 71104131502125a子午流注の「子午流注納子法」理論には「天人相応」(天=時間、人=存在「存在と時間」)の思想をもって成り立ち、人体を流動する「精・気・神」の経脈循行を陰陽、五行、地支の配合と共に時間ごとに開く「竅穴」(きょうけつ)の治療法へと昇華させている。1日を十二地支ごとの時間(十二支の時刻)に配して、人体内の十二経脈と対応させている。

 

 子時―23:00~01:00 足の少陽胆経   午時―11:00~13:00 手の少陰心経
 丑時―01:00~03:00 足の厥陰肝経   未時―13:00~15:00 手の太陽小腸経
 寅時―03:00~05:00 手の太陰肺経   申時―15:00~17:00 足の太陽膀胱経
 卯時―05:00~07:00 手の陽明大腸経  酉時―17:00~19:00 足の少陰腎経
 辰時―07:00~09:00 足の陽明胃経   戌時―19:00~21:00 手の厥陰心包経
 巳時―09:00~11:00 足の太陰脾経   亥時―21:00~23:00 手の少陽三焦経

 

 これは『黄帝内経霊枢』の「営気」に昼夜を巡る循行規律は説かれている。時支の相沖は手足の経脈と陰陽の相対となっている。

Shinkei
 ちなみに、田七人参の服用が禁忌とされる「午時」と対応する経絡は、「手の少陰心経」である。

 「手の少陰心経」とは心経に属する手を流れる陰経の経絡である。伝統中医学では、心臓と小腸は共に五行の「火」に属し密接な関係を持っている。ちなみに、「手の少陰心経」と時間が対応をする十二支の「午」は、四柱推命における蔵干では丁火と己土であり、実に「子午流注」の中医学と一致する。

 また「手の少陰心経」の「流注」(経絡の流れの道筋)によると心はもとより心包と共に「神」(三宝の精・気・神の一つ)に通じるとされる。

 ここが病むと精神活動に影響すると言われている。精神活動を意味するのは、「五体」理論では「火」であり、この「手の少陰心経」は精神・心臓と密接な関係を持っている。また心臓は血脈をつかさどるため、心臓疾患や血液疾患である五行の「火」をあらわす病に対応し用いられる経脈でもある。

 つまり「午時」という「火」が強い時間帯が、精神・心臓・血液といった五行、五体の「火」を盛んにする時間帯に、田七人参のような肝機能に作用する「木」の性質としての気を服用して増やせば、木が火を生じて、火が益々盛んになり、「手の少陰心経」の対応した心臓や血液、精神にとって悪影響となるので服用が禁忌とされているのである。

 実に四柱推命的であり、「子午流注」にみられる伝統中医学は四柱推命と母体を同じく「五運六気」において共通なのである。

A19_i1 おっと、最近の話に戻すと、田七人参を飲んだり、昼には飲まなかったりで、他には漢方薬自動煎じ器「文火楽々」(とろびらんらん)で、方剤した今の自分に必要なものを四柱推命で判断し煎じて飲んだりしていました。

 いや~、未病解決によって健康状態が悪くなるリズムを事前に改善して、健康を維持する。こういう未病医学による改善こが、本当の「開運」じゃないかと思う。

 開運されて、お金がいくら入ってきたと騒ぐことよりも、健康であることが何物にも代え難い喜びなのではないだろうか。まあ、理想は「丁財両旺」なんだろうけど。

 ちなみに、「命」によって自分の健康状態とその未来予測が把握できたら、伝統中医学である五術の「医」による未病対策と、常日頃からの養生である、五術が一つ「山」の気功によって、健康を維持する。「命」だけできても何も改善できない。連綿と横の繋がりを持つ「医」と「山」ができなければ抜本的な改善にはならない。

 

Book11Book12 五術がうちの「山」や「医」についてのお勧めの本は、やっぱりこの二冊ですなー。

  『養生大観』

  『方剤大観』(上・下)

 まあ、あくまで私のお勧めということですがね。( ´,_ゝ`)

 

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