『風水パワースポット紀行』発売前の裏話1

F1000445   長かったんだなー。実に三年も費やしてしまった『風水パワースポット紀行』のゲラを二回戻し、執筆を終えた。四月刊行予定から、遅れること三ヶ月。

 今回は、正直燃え尽きた。気づけば執筆した分量は400字詰め原稿用紙1,000枚を越える分量になっていた。そして、原稿の遅延から通信講座受講生用のフォーラム以外では、一切何も書けない状態だった。原稿がこんだけ遅れていながら、スイーツの写真をアップして、ブログでも書いていたら大問題になっていただろう。(笑) ツイッターもIDごと削除し集中していた。

 大好きな呟きもできずに、闇に光るクラゲのような心境の日々を送った三ヶ月。暗闇の中を手探りに、日本における「尋龍點穴」の記録を六十箇所に絞って完成させる。先行研究ゼロの未開の分野、一般書であり、伝えるということは双方向通信であるから、その専門性の説明で苦しんだけれど、素晴らしい修養になったと思う。、

 感謝すべきは通信講座受講生たち。教材の配信が三ヶ月も遅れた受講生達に一言!

 「終わりました!応援ありがとうございました!」

 そして、制作に携わった編集者からデザイナーさん、関係者すべての人に!

 「原稿の遅延申し訳ありませんでした!いつまでも待ってくださって、ありがとうございました!」

F1000442  執筆中、完全こもりきれたかというと、どうしてもそういうわけにも行かないイベントなどもありました。今年もマメヒコ企画で茶摘みに行き、渋谷のマメヒコでお茶を淹れたりしていたのを知っているのは一部の人だけだろう。(笑) 写真は執筆の徹夜明けの朝一番に茶摘みに行き、さらに茶葉と共に仮眠を採りながら一晩中茶葉の発酵を気にしながら茶葉を見守るme。

F1000427 今年は題材的に「マメヒコでアルバイトをするぞ!」を上記の理由から連載できなかったのは残念だった。

  
 しかし、去年来てくれた多くのお客様がまた来てくださったりして、ぼくの淹れたお茶を味わってくれたのは格別に嬉しいことだった。このお茶を飲むという空間がそのままマメヒコに再現されて、時間が一年経ち、やって来る人たちの存在の三点が合わさったときに、起きる接合点とも言うべき邂逅は、実に愉しいものだった。時間と存在を揃えて空間を再現すること、それはセレモニーなのかもしれない。

 締め切りという時間制限を大幅に超えてしまい、ただひたすら今までの経験を文字化していく作業に没頭した。

 「三年尋龍、十年點穴」とはよく言ったもので、自分でも想像していたよりも時間がかかってしまった。ブログで「風水のある旅」を連載しはじめたのが、2008年の5月。実際にこの本に費やした時間はおよそ三年。

 心のトポスを求めて彷徨い「穴の情を明かす」、空間との対話。

 黙々と執筆を続けた囚人のような存在だった私。だが、心は思い出の回廊を巡り、鮮烈に思い出す記憶たちと共に、文字は更新され続け、一つのセレモニー(儀式)を終えた。

Memory_3  ブログをはじめて二年半が過ぎて、風水のある旅で出撃しては、多くの人に出会い、そして、多くの人との繋がりがぼくを支えた。ふと気づけば旅を通して出会った人々とは全て「風水」を通じて今でも繋がりがある。

 そして、受講生である内部の人たちとは、風水山道フォーラムを通じて民主主義について考えたり、字数の都合と専門性が高すぎるためカットされた3/4の原稿について内部資料(『完全版 地理風水紀行』)にしようと皆での協議と投票をもって話をまとめたり、皆と一丸となって、一つ一つの壁を突破してきた。

 この本が一般書として販売されるものから、内部資料となる完全版に至るまで、係わった全ての人々の存在と風水(空間・時間)に密接な繋がりを持つと共に、この書は既存のパワースポットという概念とは異なった風水の主張を伴った一つの作品になったと確信を持っている。

Cover  
  『風水パワースポット紀行』 きっと人生が変わる場所60+20

 

 

『風水パワースポット紀行』

『風水パワースポット紀行・外伝』

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