マメヒコでアルバイトをするぞⅣ

20090715235315_2  天候と立地場所が深く結びついていることを痛感する。マメヒコで出店の茶通をはじめて、三日目の三軒茶屋店では、急遽メニューを変更して、二日目の渋谷店で爆発的に人気があった功夫茶のセットでお茶を提供する路線を開始一時間後に変更、看板もアイス・ティーを前向きに押し出す。

 連日の猛暑、湿度も高い。

 お客様たちがどの様な道筋を通って、お店にたどり着くかをイメージした。

Dscf2322  どういう天候下のもと、どういう道を歩き、どういう景色を眺めて、お店にお客様がたどり着くのだろうか。お客様の意識に焼きついた写真は?

 通りを出てイメージを膨らまし、実際に歩き、同じものを見つめる。
 

B2f209f8  スターバックスを横切る人の流れが気になる。オープンテラスでアイス・ラテをストローで突きながら飲む清涼感と透明な氷がカップから模様のように、店内のガラス越しにも通りの外にアピールしている。その景色の中から垣間魅せるわずかな隙間、シーンからの語りかけは、意識に現像される。

20090706080309 人の流れは切れても、意識に過ぎる流れは切れない。

   ダニエル:「う~ん、この流れはアイス・ティーで行くしかない!」

 *写真は、九州で見せたダニエルの猟奇的なビールの愉しみ方。メロン好きなのである。コンブさんからいただいたメロンは、我が家の家宝です(笑)。ありがとうございました!

20090715100308 また、渋谷店と三軒茶店の客層を考慮するのならば、一人で楽しむタイプの功夫茶のセットでは対応できない。

 一人功夫茶を愉しむのは、人が背後を通らないことが望ましい。

20090714234315  三軒茶店の構造上、トイレの近くで功夫茶をこなすのは、お客様にとってストレスになっていることも見出した。

 できるだけ、その場から動くことにした。案の定、トイレに行くお客様は、その持ち場から離れているときのほうが多かった。

 少し悲しいが、持ち場と距離を開けるのが望ましかった。
 

20090715000508  渋谷店では、個人のお客様が、まったりと長時間楽しむために、功夫茶のセットが割と多く出た傾向性に加え、店が持つ構造が、功夫茶のセットで注文するのに適していた。

 同じく猛暑が続いても、半地下である渋谷店に入るときに、人はクールなイメージを持つ。
 
 

 20090714015438  また、三軒茶店は、路面店なので、体感温度以上に、ガラス越しの陽光が直に入り込むの加え、反射して店内にも入り込む。人間の身体部位にあたる陽光は、室内温度とは違う暖かみを人に感じさせるのである。

 つまり、クールな場所では、ホットな「功夫茶のセット」をホットな場所では、クールな「アイスティー」を提供することは理にかなったことであり、それはマメヒコのお茶に関する売り上げが証明した。

 渋谷店の初日では、「功夫茶のセット」の出数が24というマメヒコ渋谷店レコードを達成!

 三軒茶店の二日目では、「アイスティー」を基軸にしたアイスやマグカップでの提供による出数が、32という三軒茶店のレコードを達成。

2009071600051120090715235148   じっとり、東方美人茶や高山烏龍茶は酸化が早いため、色が変わるので、つくり置きをできずに、冷却方法を工夫しなければならない。すばやい初動と手際の良いタイミングは、茶葉の量を多く、抽出時間を短くする工夫が必要である。

20090716000809  また、大き目のボールに氷をつめ、塩でよく揉んで冷却効果を高める。スタッフは、その作業を見ただけで、氷を発注し、準備をサポートしてくれた。阿吽の呼吸である。

 この日、アイスだけで、出数25を達成しようと、スタッフと共に提供のトークを猛暑で疲れ果てた人の心に響く、手短なセリフに変更し、皆で共有する。

 そのためには、メニューを絞る必要があった。

 湿度が高く、身体にまとわりつく汗をぬぐえずに、渇いたのどを潤す味!

 温かいお茶とアイスティーにしたときでは、味覚が変化する。

 爽やかな酸味を醸す杉林渓とビターでのど越しの良い凍頂烏龍茶は必須。梅山高山烏龍茶の柑橘系の味ははずせなかったが、手持ちの梅山では量が足りなかったため外す。また、フェアーである東方美人茶を加え、水出しの文山を含む4品をアイス・ティーで提供することに決定した。

 マメGメン:「こちらの4品が700円からアイス・ティーでも飲めますよ。」

 この一言だけで良かった。

20090715000241 暑さにバテ、意識が朦朧とする中で響く言葉の魔法。そして、お客様の満足度を上げる味の工夫。臨機応変に対応できたと思う。それが、出数に繋がった。

 一人功夫茶では、危ない結果が出ていただろう。また、それは独り相撲で望んでいたら、自爆していただろう。

 スタッフと朝から、「アイス・ティーの出数25を達成しよう!」

 と、何度も誓い合った結果である。

 ここに、天候、店の構造と人間心理、店にたどり着くまでの道と景色、スタッフの発する言葉と接客、店の持つやる気の雰囲気(スタッフと目的を共有)、様々な要素を読み解いてゆく楽しみがあり、それは風水そのものであり、結果もご覧の通り出るものである。

20090715231432  朝から晩まで、あくせく働く。流れ続ける汗が心地よい。労働の喜びを感じた34歳の夏(笑)。

 今日が、出店の茶通 IN マメヒコの最終日です。

 初日は、朝10時半から18時まで、二日目は朝から23時半まで、三日目も、朝から18時半まで働きましたぞ~。いつも、30分遅刻したけど。( ゜ 3゜)

 仕事がたまりまくっていたので、今日の午前中は、サボらせていただきました。さすがに四日間も拘束されると、他の仕事がぁ~一切できない。そうなると、本当にヤバイのゴミィンよ~。(;◔ิд◔ิ) !!! 

 ここ数日間、友人のチョモランマと共に、夜は烏龍杯の新規の営業周り。持つべきものは友ですな。たくさんお店を紹介してくれて、高校時代からの友情に感動!

 最近では、ブログもまともに更新できずに、「マメヒコでのアルバイトはどうなっているの?」との問い合わせが、タイスンの嫁のデイジーからも。

 デイジー! ほら、ちゃんと報告の記事書いたよ。

 今からスタッフのタージリンと交代して、渋谷店入りです。今日は、夜の九時までいます。

 マメヒコ最後の茶会と営業を楽しむぞ~!( ・ิω・ิ)

  <関係ページ>

  • マメヒコでアルバイトをするぞⅤ
  • マメヒコでアルバイトをするぞⅣ
  • マメヒコでアルバイトをするぞⅢ
  • マメヒコでアルバイトをするぞⅡ
  • マメヒコでアルバイトをするぞⅠ
  •   <ヒトヒコ>

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