『風水バカ一代』十三巻~ラストシーン(九州)

Img_2717  7月12日、鹿児島空港から皆に見送られて、一人の男がその場を去ろうとしている。

 ここに、あまりに多くの思い出ができてしまった。

 インターネットやブログ、どれもくだらない気がした。

 現実に起きたこと、人と心が通じること、大地が見せる神秘、それらの感動をいっぱい詰め込むから、生の充足があるのではないだろうか?

 そう、この感動に比べたら、とても表現しつくせない。

 こうやってリアルにぼくたちは会えたのだから。

 そして、腹を抱えて笑い、人と人がコミュニケーションをする。

 人の間に横たわる谷を埋めるべく、精神活動は交錯する。

 なるほど「谷神」は死なないし、埋まらないかもしれない。

Img_2274  しかし、埋まらないことをお互いが理解し、なおかつ、もう一歩進んで理解しようと試みることができたら、それはどんなに素晴らしいことなのだろうか!

 波間を縫うように感情がうねりくねって、お互いを大切にする術(すべ)、それは自然と調和する全(すべ)てでもあると伝えたかった。

 「表現しきれただろうか?」

 この風水のある旅を通じて誰かが言った。

Img_2560  「はじめてブログを見たのが一年前でした。
  それから、風水山道の熱烈な読者になってしまいました。
  でも、今感じているのはもっと違う何か別の強烈な想いです。」

 誰かに読まれるぼくでありたくない、という一つの反抗から始まった旅だったかもしれない。

 それは、子供のわがままみたいな純粋さなのだと思う。

20090709223236  「ぼくを見て!ぼくに問うて!ぼくを試してくれ!」

 この旅を通して、24時間ぼくに張り付いていた人たちもいた。

 ぼくは「読まれる」だけのペーパー雑誌より、安いネットの記事、「風水山道」に成り下がるつもりはない。「風水山道」より、ぼくの存在を前進させる。

 それができなきゃ、スクラップと変わりが無いから。

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 だって、ぼくらは生きているんだもん!
 

20090706070915 ネットの世界など言いたいことをいうだけのマスターベーションの世界に過ぎない。

 *写真は名古屋から北九州まで、全てぼくに同行し、ぼくの心を支えた続けた人情味の溢れる「ヒロシくん」こと、加齢おじさん。講演会も二回も駆け参じた。

Photo  真に勇気があり、自分を信じ、その実力を示すことに怖気づかないから、どこに行っても、誰が相手でも、ぼくは一歩も退かない。

 試され続けた旅だったと自覚している。

Img_2671  この旅を通じて、ぼくが一度たりとも皆を失望させただろうか?

 実を言うと、ぼくは答えを持っていた。いつも、いかなる時も。

Img_2573Img_1142  それは、この『風水バカ一代』に係わった人たちが知りえて、記す「真実」が一条の光として、答えを明かすだろう。
  

Img_1263Img_2037 前に進むから見えてくる景色がある。

 共に進むから分かり合える仲間がいる。

Img_2553Img_2540  真剣に汗を流して、山河に接し風水を探求する。

 それは、人間の営みに他ならない。

Img_2433Img_2361   一歩も退かない漢(オトコ)が、一歩も退かないために、次の戦地に赴くために、この大地、九州から飛び立つ。

 

 
Img_1964  いつまでも見送るみんなの手が、何かを語っていた。
 

 「行かないで!」
 

 でも、ぼくらはまた歩き出さなくちゃ。

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 「大好きなあの映画のエンディングみたいに
  セピア色
  そんなみんなとのラスト・シーン」~ラストシーン 布袋寅奏

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