レイモンド・ロー先生の最新刊 【実践】 四柱推命鑑定術 が、2014年12月18日に太玄者より、刊行されました。レイモンド・ロー先生の邦訳は第四冊目となります。
前作の【実践】四柱推命―人の運命と健康のあり方 に続くパート2ということを視野に入れた素晴らしい四柱推命の入門書兼続編という仕上がりになっています。
以下、内容紹介として私の監訳者あとがきを抜粋いたします。
監訳者あとがき
本書は2012年に太玄社から刊行された『【実践】四柱推命』に引き続く、第二冊目となるレイモンド・ロー先生の四柱推命書邦訳となります。監修にあたって意識したのは前著との差別化であり、続編であるという点でした。
翻訳者が変わって、監訳者としての翻訳草稿のチェックが恐らく今まで関係したロー先生の本の中でも最も困難を窮める作業となり、監修作業に慣れて親しんでいるという思い込みを棄て初心に返った心持ちで、他の書籍の執筆を中断し二ヶ月を擁してしまいました。結果としては、前著の続編としての風格をもった素晴らしい書となったと思っています。
ロー先生の四柱推命に対する取り組みは、株を守りて兎を待つことではなく、斬新であり、出生時間が明瞭で且つ、事跡が明確な著名人の命式を縦横無尽に読み解きます。本書を通じて私自身が留意した点は全て【解説】という形式で補足及び加筆させて頂きました。鑑定の実例を通じて基礎からまんべんなく読者を導き、そして学ばせ最終的には鑑定ができるように読者を導くという新しい試みにも感じられる本書の構成は、正しくレイモンド・ローによる実践論であり、そして知識であるということが醍醐味となっています。
その前衛的なスタイルに読者が取り残されることが無いように、あらためて知識というものを見直し、そして【解説】を加筆するということが読者にとって有用な知識となると判断しました。「知識」とは『広辞苑』(第五版)によると、「物事の正邪などを判別する心のはたらき」とされます。正しいことと正しくないことを判別するために、知識は我々にとって有用なものであり、読者にとって本書が正しい知識へと変わるように意図して、監訳及び監修を努めました。四柱推命学においても系列だった学問、経験から習得する知識が無ければ、人の運命を読み解く判断はできません。そのため、系列だった学問として伝統的な四柱推命の教科書である『三命通会』『淵海子平』『滴天髓』を参照し、レイモンド・ローの実践論及び知識の来源を監修者である私が突き詰めていくという、これまた前衛的なスタイルとしての試みである【解説】を読者が有用な知識として読み進めてくださることを願っております。
酔生夢死して自らの可能性を覚ることがなき人生とならないためにも、四柱推命を通じて自己を掘り下げて理解しようとする試みは全ての人にとって有益であると信じております。
翻訳をつとめたアマーティ正子氏による骨太な翻訳草稿も本書をこういった形式の書として完成させるための重要な要素であったと、今では感じております。粘り強く一つ一つの概念を理解し、前に進もうとする翻訳者の強い精神力と心意気に共感を覚えました。また編集の初鹿野剛氏には二度も締め切りブレイクするご相談を快諾して頂き、とても充実した仕事になりました。ありがとうございました。
2014年7月22日 山道帰一
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