文:エドワード
二日目の朝、アンドリューの顔が艶々しているのが印象的だった。前夜にゆっくり温泉に入った為か、京都駅で合流した時の顔とは全く違っていた。そういえば、箱根に行ったときのアンドリューの顔写真も非常に艶々していた。なにしろ幸せそうである。
温泉効果なのか、パワースポット効果なのかは定かでないが、綾部に来て以来、アンドリューの何かが変わり始めていることは確かだった。日に日に彼の顔つきは明るく健康的になって輝いて行くのが分かるのだから。そういえば、香港風水スポット巡りから、ずっと同じ部屋を共有していることもあり、ここ数年で、アンドリューは自分の家族以外で一番長く、同じ時空を過ごしている人物となってしまった(笑)。
さて、この日は風水的にもライフスタイル的にも激しい一日であった。宿泊施設を後にし、まず最初に向かったのは父母山である○○山。この山からの景色を眺めることが最初の課題。
車体の低いプリウスで車底をゴツゴツとぶつけながら、そして、砂に嵌まった車を後ろから手で押しながら、何とか山頂に到着すると、素晴らしく美しい景色がそこには待っていた。何度も車を停めながら、写真を撮影し、竜の流れを追った。高地からの眺めで、龍穴もあるはずと頭を過ぎったが、ここでは龍穴のことは一旦忘れることにした。
そして山頂に来た所で車から降り、近くにあった古寺まで歩くことにした。その寺は既に廃墟と化している様子だった。おそらく昔は人が沢山訪れていた寺だったのだろう。
しかし、今は水も枯れていたし、風水的にも宜しくないものと言えるだろう。やはり手入れが大切である。また、個人的な感想だが、この古寺は奇怪な妖気を放っているように感じた。
その場を後にして、次に父母山(「父母山」は風水の専門用語です)の山頂にある樹齢2000年の大木を目指した。
樹齢2000年の大木は雑林の中に眠っていた。道なき道を突き進み、ようやく発見!
皆、はしゃぎながら大木と戯れていた。ある者は猿のように!また、ある者はパンダのように!僕たちはいつでも少年だ。もちろん写真撮影もバッチリだ。ここでは思い出に残る出来事があったが、一生語ることは無いだろう(笑)。
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