河出書房新社で既刊しておりました「完全定本」シリーズ四冊の旧版から新装改訂版への移行作業における加筆修正作業に追われた今年の上半期となりました。先月最後の加筆修正を終えてゲラを戻し、シリーズ四冊すべての新装改訂版への作業を終えました。
最後の一冊の新装改訂版への加筆作業中に、このシリーズとは別で『玄空飛星派風水大全』(仮題)の原稿(600ページ超え)も入稿を終えてゲラ修正をしている最中での作業となり、なかなかハードでした。この本につきましては、また別途特集を組みますね。年内には発売予定ですので、乞うご期待!!
さて、ずっと台湾に行っており、ご紹介が遅れてしまいましたが既に先月の5月12日発売を開始したのが新装改定版の「完全定本」シリーズ第三弾となる『完全定本 四柱推命大全』です。
このシリーズ四冊の中でも思い出深い一冊であります。現在は台湾進源書局から出版されています鍾進添老師のお父上が執筆し台湾では四柱推命を学ぶ人にとって鉄板となる鐵筆子著『四柱推命學』からの翻訳に鍾進添著『子平八字命運隨筆』の重要事項を合わせたものをまとめていったのが邦訳書として国内で刊行された『完全定本 四柱推命大全』でした。
この度、2011年の初版発売から五年ちかくを経て、あの台湾で四柱推命を一から学びなおした日々が遠く懐かしく感じます。あれから台湾でも八字の解釈をめぐる論議に巻き込まれ論争になったりと、いろいろなことがあり今ではいい思い出です。あっ、でもどうして俺こんな目に遭うんだろうな。(笑)
また昨年は私自身の今までの鑑定と学習成果をまとめた四柱推命講座も開催しました。
このシリーズ第三弾は版を重ねること数版、そして新装改訂版ということで大幅に原稿加筆が認められ、五年前に書ききれなかった「六親」について新たにもう一章24ページを増補し430ページとなり、新装改定版として旧版を持っている人にも新たにアピールしたい一冊となりました。
加筆した「第二十九章 六親論断」では、「六親」の看法としての二系列「四柱と六親」「生剋定名(六神)と六親」から、「夫婦の縁」「男命の財星」「女命の官殺」「女命章」「兄弟姉妹の仲」「子どもとの縁」といった運命について言及しています。以下、青文字は本文より抜粋。
六親とは最も身近な六種の親族。父・母・兄・弟・妻・子が挙げられ、私たちが他者との関係をもって生きていることから、私たちの出生データから、私たちをとりまく人間関係である六親の状況を読み解くことができるとするものである。この六親の看法は大別して二系統がある。
四柱と六親
一つは私たちの出生時間に基づいて干支暦に変換される四柱八字、つまり命式の各柱に六親の情報があらわれるとするものである。
生剋定名と六親
もう一つは六親が自身の五行である日干から見てどのような五行の関係性をもっているかという生剋定名である六神に六親となるシンボルを見出すという方法が挙げられる。
旧版をお持ちの方も、ぜひご一読して頂きたい内容を含んだ意味での新装改定版となった『完全定本 四柱推命大全』です。
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