新刊『完全定本 人相学大全』が、2018年5月21日に発売されますので、お知らせさせていただきます。
時間はかかりましたが、充実の仕上がりになりました。
内容についてのご紹介は、お師匠様の鍾進添老師より寄贈して頂きました序文から転載させていただきます。
鍾序
「相」という字は「木」(きへん)と部首の「目」から構成されている。すなわち「観察」するという意味である。広義の解釈としては、「天象」(天体観察)、「地相」( 俯察地理:俯(うつむ)いて地理を察する)と「人相」「物相」である。狭義の解釈としては専ら「人相」を指す。また、「人相」は「相術」「相法」(俗称「手面相」)と称され、人の形(外見)、声(言葉)、気(気色)の観察と分析によって、人の運命の吉凶を預言する術数である。
中国相術は古い歴史を持つ命学術数の一つであり、その他に占卜、星命(占星術)、堪輿(風水)などを総称して「五術」(命・卜・相・山・医)と呼ばれる、人間の運命に対して配慮し探索するための「相」に属する。
中国古代、数多の政治分野における領袖となる人物や思想家たちには相法に対して極めて深い研究がある。例えば、著名な人物として、文王、周公、孔子、孟子、張良、諸葛亮、劉伯温、曽国藩などによる、数多くの人相学にまつわる逸話が今日にも伝えられている。
もちろん、相法の歴史には著名な専門家、及びその著述があり、三国時代の管輅、前漢の許負による『人倫識鑑』、後漢の郭林宗、戦国時代の鬼谷子、五代十国の麻衣道者による『麻衣相法』とその弟子の陳希夷(陳摶)による『神相全編』、明代の袁珙(柳荘居士)による『柳荘集』、その子である袁忠徹による『人相大成』、清代の范文園による『水鏡集』、雲谷山人による『鉄関刀』など数多くの貴重な相法における古典文献が後代の人たちの採用する実用的な相法の著作となっている。
彼らの著述の中から私たちは、中国古代における相法の歴史を理解するだけではなく、人間の性格を観察し、また人間の運命を探求する。彼らは人間の面相の部位の形状と気色の変化から、人間の成功と失敗を予測するのに十分な情報を引き出す。同時に数多の鑑定例から、どの年に成功し、どの年に失敗するかなどの人生に起こる重要な出来事の時期に対しても、彼ら相法家たちが極めて正確な推断をしてきたことがわかる。
彼ら相法家たちの理論のうち一部はあまりにも奥深く理解し難いものもあるのだが、そういったものも含めて相法の歴史の一部であり、二千年の試験と数万、数十万という実例こそがその正確さを実証しているのではないだろうか。その歴史と根拠は信じるに値する基礎を構築している。今日まで伝えられているこれらの相法の成果と実用性を信じる、信じないという次元で抹消すべきものではないと思う。
もっとも古代中国の相法における哲学観は、「相は心から生じる」(人相は心から表れてくる)、「相は心によって転じる」(人相は心のあり方で変わる)、「中から動き出して、形を外に表す」(心が形に表れてくる)という生理的・心理的影響の面相観は現代科学の観念と符合する。
中国の相術関係の著作は、広大な海のように多く、蔵書が極めて多い(汗牛充棟)ため、全てを研究し尽くすなど実際には不可能であろう。ゆえに山道帰一は、麻衣道者に仮託され年月を経て書き集められた『麻衣神相』を藍本(底本)とし、編纂して本書『人相学大全』を学習者への参考に供した。真に称賛に値する。
麻衣道者は五代から宋代にかけての仙風道骨の伝説の人物である。相術の他にも易学、術数に精通し、その著作とされる『麻衣神相』は相術の経典(古代中国の聖人や賢人が書いた書物)の作である。
山道帰一は本作において、現代の語法を用いて、中国古代相術を現代に解き、曖昧で雑な古典の挿絵を刷新し、初学者、閲読者への理解を助けている。
私たちは本著『人相学大全』を出版することによって、『麻衣神相』の中に説かれる昔からの玄機(奥深い道理)を読者に十分に認識させ、そして読者は人生における禍福の奇妙な変化を予測する貴重な経験を汲み取ることだろう。
「相を看て人を知る」相術の知識を学んで身につけ、人を知る知識を善用することで、人生におけるリスクマネジメント力の向上となり、益出しできる。
これを序とする。
二〇一七年十一月台中にて
鍾進添
追伸
週刊女性自身 2018年 5/1 号にゴールデンウィークに出かけたい吉方位と吉相地を掛け合わせて選ぶ、「開運温泉18」記事が掲載されていますので、ぜひゴールデンウィークの旅のお供にしてください。
広範囲でマクロな巒頭と理気を配慮した視点で、日帰り温泉でも楽しめる場所を厳選して源泉を選んでいます。(笑)
日頃の疲れをとるためにも、ゴールデンウィークは温泉で癒されたい!私も。(笑)
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