毎回、旅を通して感じるのは、風水的に見るべき価値ある場所や良いエネルギーが溢れ出す場所たちは、ぼくの大好きな情報誌『るるぶ』に出ているわけでもないということだ。
先日、新潟から戻った日に担当の編集者の方と打ち合わせ。今、書いている『風水のある旅(仮題)』には、編集者の方からの要請で、「Google Earthで、山道さんがどうやって、パワースポットと呼ばれる良いエネルギーの場を見つけているのですか?」と、その辺りの事についても解説を入れながら書いてくださいとのこと。
気軽な旅行ガイドブックとしても使えるし、この本からエネルギースポットと関連した温泉に行くのも良いでしょう。様々な一般の読者から、風水に興味がある人や、風水を勉強する人たちのニーズまでに応えるという幅の広いものができそうだ。
ただし、Google Earthで的を絞ることはできるが、実際に足を伸ばして確かめなくてはいけないポイントも多々ある。そのための旅を繰り返し、自ら足を運び実証してきた。
ポイントは、幾つかある。また、パワースポットの大きさや範囲や内容や効果もまったく異なる。
<パワースポット定義>
山龍によるパワースポット
過脈と束気がある。格局ができている。山脈が連なり、入首ができ、良い「龍穴」を結んでいる。
写真は、山梨県甲府市の一角である。範囲は非常に大きい。その中でも、当然、気の集中する場所と流通の具合に、理氣が、効果の大小を決める。
平地龍によるパワースポット
格局ができている。起伏(竜)があり、良い「穴」ができている。
写真は、北海道札幌市にある円山。過脈も束気もない典型的な平地龍を形成するポツンと小高い一つの山。
どちらの場合にせよ、絶対的に良好な巒頭(形ある要素)条件が必須である。また、どちらがどう良いかという点は、一概に論じられない。様々な「穴」や「龍穴」のもつ気の集中具合と気が出て行く流通具合を考慮しなければならない。もちろん、活龍(活きている龍)か、死龍(死んでいる龍)、赤龍(怪我をしている龍)かを現地に行って見極めなくてはならない。
何より、手っ取り早いのは、気を感じられることだが、人体における気の知覚感覚を上げるのは、風水という「相」の分野ではなく、五術でいうところの「山」の分野だから、風水を学ぶものは、「相」と「山」二つを学ぶのが望ましい。
そして、大地と人の繋がりは、地元の人との繋がりによって、感じられることも多いように思う。見知らぬ土地に行き、親切にしてくれた方々や、ひどい目にあったことなど、良いことも悪いことも含めて、地元の人から土地との接し方を学ぶことが多かった。当然、地元の人たちのほうが、自分たちが住んでいる場所に繋がりを持っているのだし。
同じ日本に住んでいても、言葉使いやイントネーションですぐに、地元の人ではないことがバレてしまう。だからいつも、「東京から来ました。ここは初めてなんです。」と、自分の素性を明かすと、寧ろ温かく迎えてくれることが多かった。
宿泊先は、風水的に良い場所を選ぶため、突然夕方以降に決めることも多く、受付で夕飯抜きの値段交渉をすることもあるが、快く応じてくれる親切なフロントのお姉さんや、ちょっと冗談を言ったら、顔を赤くしてしまう東京にはいないタイプの親切な仲居さん。実に人との出会いは楽しい。それが、旅の醍醐味でもあるのではないだろうか。(*^~^*)ゝ
スンマセン!仲居さんが顔を赤くしたのは、私のセクハラ発言でした。(ノД`)・゜・。
伊豆の下田では、寿司屋で知り合った地元の日本酒を醸造する杜氏さんから、「ほら、これ持ってけ。旅館に帰っても飲むもんないだろう。」と、会員制の超高価な日本酒を頂き、新潟では風水仲間のKさんに、うまいものをご馳走になり、おまけに日本語の通じにくい韓国パブに招待され、石川県では、Sさんから、穴場の創作料理を教えてもらった。('∀'*)
皆様から、お土産まで頂き、皆様の地元の暖かさを感じた。何より、人と人の心の繋がりを感じた。\(^∀^)メ(^∀^)ノ
そういった地元の人々のコミュニケーションをスキップして、その土地と繋がりエネルギーをもらおうと言うのは、あまりにもおこがましい様にも思えた。もちろん、地元の異性とスキンシップまでする必要はないぞ。バカーヾ(*д*)ノ゛
突然、見知らぬ土地にゲリラ突撃を繰り返す旅の日々によって気づかされたことは、人との繋がりが、より深い大地との繋がりをもたらすという事実でもある。
やはり、風水を通じて知り合う人々との繋がりを全国規模にまで広げたいと思うようになったのは、地元の人との繋がりが、その土地とのより深い繋がりになるということを感じたためである。
風水を通じて学んだことは、様々な土地に行っても臨機応変に場所の本質を見極め、そして、風水的に最高に良い旅館やホテルに泊まるのも、風水を通じて広がった生活(ライフ)だと思う。ただし、旅館やホテルの値段については、TPOに合わせてであるが。(ノ_ _)ノ
大抵、夕飯さえ、旅館やホテルで食べなければ、半額で泊まれるものだ。また、夕飯はホテルの中で済ませてしまうよりも、うまいものを地元の人に聞き込んで散策し、探すというのも、なかなか楽しいものだった。( ̄~; ̄)
見知らぬ土地で、日常に在る自分を思いだすだけで良いのだ。「よく話し、よく笑い、よく食べて、よく歩き、よく眠る」、よく泣いても良いぞ。人間悲しければ泣きもする。目的は素直な心が発露することである。
風水的に良いパワースポットに行き、こんな基本的な生活の中にあることを実践するだけで、日常にはない素晴らしい質と量のエネルギーをパワースポットから受けとることができる。
そうやって、日常にあるライフ・スタイルそのものを持ち込んだ風水のある旅を通じて、見知らぬ土地と自分を繋げることで、良いエネルギーをもらう方法にもなってしまうのだ。
つまり、これが『風水のある旅(仮題)』で、提唱する「風水のあるライフ・スタイル」なのだ。
この本『風水のある旅(仮題)』のための取材旅行は、とりあえず幕を閉じたが、常にネタを貯めるために、暇とお金があれば、出撃を繰り返したい。(*´_○`)ノ
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