最近では、張明彦さんは戦記ものと武侠小説を書いており、金庸の作品よりも、もっと引き込まれてしまう。しかも、日本語で書いているからスゴイ。今年はいくつかの出版社の応募作品にもエントリーしているとのこと、結果がとても楽しみです。
以前短編で書いていた仙道小説もすごく興味があり、今回は特に楽しみにしていたのですが、なんと長文で書き終わっていたので、お願いして原稿をお借りしてきました。
ダニエル:「こ、これは仙道の世界観や概念を理解する上で、画期的な本だと思います。」
張明彦さんは若かりし頃から、張明澄先生と共に玄門正宗と呼ばれる北派の修行を台北でしていたこともあり、仙家としても実践家であります。
現代医学の知識にも造詣の深い張明彦さんは、仙道の弊害から小周天から、現代科学で解明の難しい大周天と、ある医学的な病気が類似していることを対比し、面白い結果を導き出していた。
これらの推論と現代医学の対比から導き出された考察は、生え抜きの実践家たちが一歩間違えて、人間廃人となりかねない危険な状態や境地を浮き彫りにするものであり、非常に貴重な体験談であり、多くの仙道家との交流によって張明彦さんの集めた情報は非常に価値のある情報であった。
台湾人なら誰もが知っている程有名な李登輝と江沢民を繋いだ謎の仙道家のお話。既に齢90を超えている仙人・南懐瑾は、未だに様々な場所に出没し、アジア権における巨大な政治パワーを手中に握っている。謎の仙人・南懐瑾に興味は尽きなかった。
その著作物の精度もかなり高い水準にあった。間違いなく、アイドルのミソ仙人や亀仙人ではなく本物の生え抜きの実践家である。
以下に参考の記事をあげる。
『中央公論』二〇〇〇年一〇月号によれば、アメリカのワシントンに三年ほど隠居生活をおくっていた南懐瑾が香港に滞在していたとき、中国の全国政治協商会議常務委員で国民党革命委員会副主席の賈亦斌が、中国の「対台湾工作指導小組」の組長であった楊尚昆国家主席(当時)の代理人(同「小組」弁公室主任)である楊斯徳を香港におくり、「北京が台湾の李登輝総統との直接接触を希望している」旨を伝えたところから物事が始まっている。
そして、これに対して台湾側は、九〇年の時点で、李登輝前総統の秘書であった蘇志成が香港を訪れ、南懐瑾らと密かに会見し、そこで蘇志成が李登輝前総統の意向を伝えて、そののち南懐瑾は極密に台湾を訪れ、李登輝前総統と会見したという。
この「密使」事件は、九二年六月一五日まで続き、主として九二年の第一次汪・辜会談のための根回しのために行なわれたとされ、同『中国時報』は関係者の会見現場を写真付きで明らかにし、李登輝前総統は前記の邱永漢氏との対談で大まかな点について触れている。また、このチャネルは、九四年以降は、中国の曽慶紅(現・組織部長)と台湾の蘇志成(現・台湾総合研究所副所長)との接触に発展したとされるが〈1〉、この問題は、台湾の国民党幹部、国家安全局レベルにも知らされておらず、まさに中国・台湾の指導者とその周辺による個人的な直接接触と解釈することができる。
* 老子他説 (南懐瑾,老古文化)
* 觀音菩薩與觀音法門 (南懐瑾,老古文化)
* 論語別裁 (南懐瑾,老古文化)
* 如何修證佛法 (南懐瑾,老古文化)
* 圓覺經略説 (南懐瑾,老古文化)
* 金剛經説什麼 (南懐瑾,老古文化)
仙道家ごとに三寶と呼ばれる「精・気・神」の読み解き方も異なるが、張明彦さんの仙道理論は張明澄先生の考え方とも異なり、非常に興味深い内容でした。いまのぼくがもっとも必要としている仙道の情報がボロボロと漏れてくるのに対して、「どこからこの情報はあふれてくるのだろう?」と、驚きを隠せない。
ダニエル:「張先生、まだぼくを助けてくれるんですね。」
思わず感慨深くなる。
もう張先生はいないのに。いるはずがないのに。
明彦氏:「50年来、こういった内容は人に語ったことがなかった。」
心から張家の智恵に感謝いたします!
張明彦さん!素晴らしい講義をありがとうございました!仙道小説の出版を楽しみにしています!
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