ずっと、ずっと欲しかった。
ある秘伝書業者に100万元(300万円相当)と言われても、欲しかった。
取り置きしておいてもらった。
そんな、大事な本が!
恋人と長い間生き別れになり、やっと会える。
そんな胸弾む気持ちにも似ているのだろう。
台湾の国家図書館にやって来た。
既に何度も来ているので、IDカードは持っていた。
五術を嗜む者たちにとって、ここは宝島なのです。
日本の東京大学東洋文化研究所図書館や、国立公文書館内閣文庫では、貴重な本がかなりストックされていますが、ボロボロの古典をコピーするには、コピーしたい人が、マイクロフィルムを作成させられ、挙句の果てには癒着していると思われる業者にまわされて時間もかかる。
1回あたりの注文料金150円というセコイ金額(著作権の問題にて、業者に頼む為、半分づつしかマイクロ作成不可)と、マイクロフィルム作成とコピー代として1開き(2ページ)83円とれてしまう。
つまり、単純に500ページの古典本をコピーしようとすると、
500÷2×83+150×2=21,050円もとられてしまうのだ。
しかし、台湾国家図書館は学問をする者達に、自らマイクロフィルムを作成させ、学生や資料を必要とする研究者たちから高額な料金を巻き上げようなどという試みはない。
ここは、なんと!コピー代が1開き(2ページ)につき、1元(3円)です。
しかも、200元(600円)のコピーカードを買えば、220回コピーできるサービス付き。
しかも、台湾国家図書館では、大抵の古典が既にデジタル化しており、サーバーにアクセスして沢山ある閲覧席のコンピューターで見られれる。
係りの人たちすごく親切なんです。しかも、若い女の子が多いんです。
(●´Д`●)
しかも、日本のように古典に著作権なんてないのに、一日一回で半分までしかコピーさせてくれない頭のおかしい日本のシステムと違い、何冊でも、開館時間内であれば、好きなだけコピーできる。但し、証明書としての印鑑が最初と最後のページだけは押されますが、これは当たり前のことですね。
そして、ついに念願のあの本をゲット!300万円でも買おうと思っていたあの本をゲット!ついでに色々と他にもゲット~!
← 写真は喜び勇んで、図書館を後にし、道路に急に飛び出し撥ねられそうになるダニエル。(笑)
高品質のレーザーコピー機が完備され、懐かしき学生時代のように、本を開いてはコピーしていた手間もなくなり、デジタル化されており、ボタンをクリックするだけで、自動的にコピーできます。
一昔前は、図書館で必死に本を開いては、電磁波をビリビリ浴びながらコピーしていた時代からは信じられない時代になったもんです。
かかった費用は、本日1,500枚コピーしたので、8枚コピーカードを買って、1,600元(4,800円)です。300万円じゃありません。
さて、もし、これらを日本の東京大学東洋文化研究所図書館もしくは、国立公文書館内閣文庫でコピーしていたら、幾らになっただろうか。
その気になるお値段は!
1,500×83+150×2×8=126,900円 な~り~。ヽ(`Д´)ノ
しかも、何日もかかるでしょう。時は金なり。(`□´)
まして、こんな金額、絶対にイヤ~。ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!!!
*8は八冊コピーしたため。
ついでに昔から気になってたんだけれど、この鉄の柵かなり凶。せっかくの獅子がダメ出し。マイクロフィルムを作成させるのと共に、止めたほうが良いでしょう。バリアフリーにしたいなら、階段削ってスロープつくれよ。
喜び勇んで、読み耽る。台湾の学問に対する開放度は、日本の閉鎖的なボッタクリシステムの遥か先を行っている。
う~む~、余は満足じゃ。(。◕ฺˇε ˇ◕ฺ。)
古典愛好家、古典研究家の皆さん!
日本国内の公的機関の図書館で、古典を之コピーをしようとしてマイクロフィルムを自腹で作成させられそうになったら、台湾に行きましょう!
例えば、日本国内で1,500開き(3,000ページ)コピーすれば、台湾でコピーするほうが12万円安いので、豪華な宿泊先で、美味いものを食って、3時間くらい図書館に行ってクリックするだけで作業が終わるでしょう。
日本では面倒な手続きから無愛想で態度の悪い図書係り(仮想ですよ)に不快な思いをさせられながら、何時間も待たされ、しまいにはマイクロフィルを高額で作成させられ、何日も、何日も待たされる作業が、なんと!
台湾では数時間で、しかも大体30分の1のコストで終わってしまいます。( ・з・)
飛行機代、食事代、コピー代全部込みでも、台湾のほうが圧倒的に安くて早いのです。
あと、おやつ代を入れても良いぞ~。
台湾バナナはおやつ代に入るかって?
知るかボケ!( ´∀`)
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