普段からどのくらい、やりこんでいるかが如実にわかる断易をはじめ、風水に、四柱推命と、習ったことを全て余すことなく使い、鑑定の現場を横断するアドバンス・クラスが白熱しないはずがない。
「あのう、ぼく風水とかやっています。」
と、口を開けばオウムからの帰還者以下の扱いをされる日本社会で(笑)、この参加者の20人自身が、どんなに周りにいる仲間を身近に感じられたことだろうか。(゚- ゚ )
そして、5人が1チームになって、四日間暴れたユニットは、最も身近で今後何かと連絡を取り合える存在となった(かもしれない)。
四つのユニットに与えられる課題は、全て異なり、初日は風水鑑定に主眼を置く講義と共に、この実践クラスは地理的状況の記載された図面が各ユニットに配布される。
玄空飛星によって飛星図を描き、理気のみの鑑定をするのみではなく、五鬼運財法(五鬼門・巨門水)の配置、龍門八局水法に、三合水法、城門訣・排龍訣と習ったこと全てをバラバラに使用するのではなく、連綿とつなげて総合的な鑑定に移行する。
各ユニットが30分の時間制限と共に、何問も何問も繰り返し問題は出題され、それにミスすることなく応えようと、他のユニットに負けまいと、各ユニットの意地と尊厳をかけた水面下の白熱の競い合いは、それぞれの努力を正しい方向に向かわせる、そんな素敵なひと時であったと思う。
その白熱の舞台で、あの燃えよドラゴン並みに熱いと言われる山道帰一自身は、どこに配属されたかと問われれば、ここにいました。ここ、ここ。左写真の赤丸の中。(笑)
自分を試したい!常に挑戦者でありたい!
そんな気合と共に・・・。
ダニエル:「ロー先生、ぼくはどのユニットに所属すれば良いのでしょうか?」
ロー先生:「う~ん。ちょうど20人いるからね。ダニエルは一人で一つのユニットでいいんじゃない?」
あ~れ~、と特設リングで特別ユニットを組織することになった山道。正に頼れるものは己しかいない一人ぽっちのユニット。(-∧-)合掌・・・
結果的には、つくづく一人で良かったと思った。というのも、各ユニットに配布される問題は異なり、どこかのユニットに属したら、その問題にかかりきりになって、他のユニットの問題を解く時間的余裕は無く、ユニット内での論議に費やされていたことかもしれない。これが狙いであるアドバンス・クラスなのでこの論議を無駄だとは思わない。
しかし、常に自分しか頼るもののない鑑定の世界と向かい合っている私にとっては、今更ユニットに参加するよりは、各ユニットにアドバイスする役に徹するほうが効率よくロー先生の講義を進行させるための一助になれたと思う。
各ユニット不正解ばかりでは進行が遅れるのは目に見えているから。私はきっちり各ユニットに出題される問題四問を一人で全部解き続け、スピードと正確さを自分への課題に取り組み、各ユニットをまわって状況をチェックしては、ヒントを与えたりしていた。ユニット2が一番優秀であったと個人的には思う。
また、各ユニットの実力を存分に眺めつくすことができた充実の四日間だった。常に四問解き続けた私が一番得した四日間だったかも。(笑) 余すことなくロー先生の鑑定スキルと思考方法を味わうことができた。
もちろん、このアドバンス・クラスとは、クライアントと辛辣に向かい合うために必要な心構えから、技術、知識の心技体を学ぶクラスである。
そのため、三日目の実践鑑定では、お店や個人宅を回っての実践鑑定。そして、そこで事件は勃発した。クライアントの接し方や伝えて良い情報と悪い情報の見極め一つできずに、クライアントからクレームが発生したのである。それは風水を学ぶ者としての態度に問題を露呈した人たちによるものだった。
プロとは、ロー先生のクラスに参加し、終了証書で己を着飾るものではない。
プロとは、ロー先生のクラスに参加し、明日からプロを名乗るものでもない。
ロー先生は言う、
レイモンド・ロー:「本業を持ちながら、はじめは無料で、慣れてきたら副業として、風水や四柱推命、断易に関わるのが良いでしょう。そして、自分がその副業で食べていけるほどクライアントがつき、信頼もされて、ちゃんと正しい鑑定をして収入につながり生活していけるようになった時がプロとして独立する時です。私もそうしてきました。」
この様な状態を己の力で達成できるのか、具体的なマニュアルや年月の指標はない。ただレイモンド・ロー先生のクラスの卒業生が、卒業したてのホヤホヤ状態で、プロだと勝手に名乗りをあげて独立起業し、正業として成り立つとは考え難い。
私からのアドバイスとしては、レイモンド・ロー講座の卒業資格は、資格ビジネスのためのものではない。最低でも、正しい実践を五年間以上繰り返さねば、鑑定の現場で取り返しのつかないミスや問題に巻き込まれるのは目に見えている。そして、その時そうなってからでは既に手遅れとなることは容易に想像できる。
レイモンド・ロー来日講座を始めて、五年目になり、そしてアドバンスがはじめて開かれた。第一期生から換算すれば、実に五年が過ぎたことになる。言い方を変えれば五年間ロー先生はアドバンス・クラスを開かなかった。そこには、安易にプロを名乗るプロもどきになるより、プロとして必要な基礎を五年間は詰め込めと教え諭しているように思える。
その証拠に、心技体を問う、このアドバンス・クラスで、安易なプロを名乗るプロもどき(上記の条件に満たないため)の方が、クライアントの前で犯した不用意な発言。そして、クレーム。クライアントを必要以上に怖がらせたり混乱させたりしたため、私や島内は尻拭いをしなければいけないことになり、実際にとっても迷惑でした。
卒業生たちが今後いかように生きるのも自由である。
ただ、今回のクラス期間中に起きた不祥事のような尻拭いを私は一切今後するつもりはないし、しなくてはいけない責任がない。今回は、クラス期間中だから、やむなく責任を負ったが、今後はロー先生の卒業生達の犯した失態を私が責任を被るいわれや、尻拭いをしなくてはいけないなどということは、全くのお門違いである。
各自が私がアドバンス・クラスの時間をお借りして僭越ながら演説させてもらったプロとしての心構えを忘れずに、基礎を作る努力を怠らずに精進するように。どうか社会に迷惑をかけるのではなく、正しい心技体である精神力(プロとしての心構え)・技術(知識や技術)・体力(体現できる実践力)を兼ね備えたプロとして活躍してくれることをお祈りするばかりです。
追申
こんな残酷なことを卒業生に言いたくないけれど、あんなことを言われるクライアントの被害者をもうこれ以上見たくはない。
追申2
ロー先生もFacebookで発表しましたが、このたび、アドバンス・クラス終了後にかねてから予約を入れていた七人がディプロマ試験に挑みました。そして、六人が合格する快挙を成し遂げ、いままでロー先生はイタリアの生徒が建築家も多く、優秀な生徒が多いと褒めていましたが、この結果を受けて、ロー先生は「日本の生徒が一番優秀です」と認めてくださいました。
この評価に恥じぬ行いをアドバンス・クラス卒業生各位は、高級過程修了者として誰よりも気を引き締めて臨んでもらいたいものです。
また、日本国内で行われるディプロマ試験には、心技体全てを問うものであり、山道帰一の受験許可が取れた人のみに受験の許可を出して良いという認可をロー先生より快諾を得ました。私はとてもストイックなので、レイモンド・ロー講座のはじめての受講から四年間が経過していない人のディプロマ試験へのエントリーは一切受け付けないのでご了承くださいませ。今回合格した六人は全員四年間が経過し怠ることなく歩み続けてきた人たちであり、
第一期生、または五年以上の実践経験を持つ人たちです。
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