ある日、唐突に届いた一通の添付メール。
掛川師兄からだった。
そこには、なんと!「風水山道」の宮印のデザインが三種類も記されていた!
うわぁぁぁ~。思わず、メールを隅々まで読み、請求金額とか書かれていないか怖くなって探してしまった。(笑)
というのも、宮印 とは、とても作成が面倒で時間がかかるもので、そのデザイン代金も抜群に高いからだ。( ゚Д゚)
明澄派に伝わる伝統を持って宮印 を作成している掛川師兄に何度か自分用ではなく法人用として依頼を出したことはあったが、とても値段が恐れ多くて自分用のものは個人印くらいだけだった。
それが三個もデザインが届いたので、一瞬冷や汗が。(゚ロ゚;)
しかし、そこにはちゃんと「プレゼント」と書かれていたので、思わず安堵する。(´▽`)
印相の効果とは何か?
とよく問われるが、掛川師兄によると、次のように説明している。
印相の効果とは、押された印影に依る図形心理学的な作用であり、「風水」の理論と同じく「巒頭」と「理気」に分けて考えることができます。 印相における「巒頭」とは、
*印面の四隅における字体 竜と穴の十干関係と同様
*印面の八方位における重点 砂の八門または九宮と同様
*印面の十二宮における左右対象形 顔面の十二宮と同様
印相における「理気」とは、
*文字の総画数と遁干による天干と八門
「巒頭」だけ、または「理気」だけの印でも、それなりの効果がありますが、 組み合わせることによって、最大の効果が期待できます。
特に「求財」の印では、結果があきらかであり、作用・効果が実感できます。
ただし、それなりの仕事を行っていないと、印鑑の使い道がありません。 印を持っているだけでは何も起こらないのです。
見積書・企画書・請求書・申込書などを出す機会があまり無い場合は、屋型・商標・マークなどとして、看板やHPなど「見える」場所に置く方法もあります。
印を使うのも「造作法」であり、「埋・置・動」などの「造作法」と併用すれば、さらに効果が期待できます。
なるほど。異なる印面によって当然人は異なる紋様を認識するように、そこには異なる心理反応、心理的印象が現れ、その差異に注目し研究されたのが「宮印」の実態なのだとよくわかる。
フェルディナン・ド・ソシュールによってはじめて定義された言語学用語である、シニフィアン(signifiant)とシニフィエ(signifié)で印鑑のデザインである印相の象徴性は表すことができる。
例えば、この「風水山道」の印鑑で、「山」という篆書文字一つとってみても。
日本語 | フランス語 | 英語 | 例 |
シニフィアン (記号表現、能記) |
signifiant | signifier | 「山」という文字や、「やま」という音声 |
シニフィエ (記号内容、所記) |
signifié | signified | 「山」のイメージや、「山」という概念、その意味内容 |
シニフィアンとは、語のもつ感覚的側面で、例えば山道の「山」という言葉の「山」という文字や「山」という音声のことを言う。
かたやシニフィエとは、このシニフィアンによって意味されたり表される「山」のイメージや「山」という概念とその意味内容のこと。
また、表裏一体となったシニフィアンとシニフィエとの対のことを、「シーニュ」(signe)すなわち「記号」と呼ばれる。
シニフィアンとシニフィエの関係は、シニフィカシオン(signification)と呼ばれ、「記号表意作用」とされる。
この記号表意作用とは、次のよう特徴づけられる。
1、その関係に必然性なし。
2、記号の否定的で示差的な価値(記号は価値を差異のみに求める)。
3、文字法の価値は対立的であり、対立関係においてしか価値とならない。
4、記号の生産手段は非関与的。
ラング(仏:la langue, les langues)よって、言語共同体における社会的規約の体系としての言語の側面を指し、これによって分節化の能力は発揮される。
ソシュールが提起した構造言語学の概念の一つに、ランガージュ(仏: le langage)がある。
ランガージュとは、ソシュール曰く
「ランガージュは、人類を他の動物から弁別するしるしであり、人間学的なあるいは社会学的といってもよい性格を持つ能力である」。
ソシュールによるランガージュとは、人間特有の、言語一般の分節化、シンボル化能力(概念的思考を可能にする)にあるとされる。つまり、人間には概念的思考による「シンボル化能力」が備わっている限り、目で見るこの印相の影響から逃れるすべはないのである。それは正しく、風水でいう巒頭の影響が人間に及ぼす原理なのである。
というのも、ランガージュ(人間のシンボル化能力)は、ラングによってしか顕在化(=分節化能力の発揮)しないのだから。
そう考えると、古代中国の風水の巒頭や印相学とは、ランガージュ(人間のシンボル化能力)の研究であり、学術的概念としては言語活動と訳されるように、これは言語学のみならず、精神科医で哲学者のジャック・ラカンらを通じて精神分析理論にも広く展開されたことを考えれば、精神医学でもあると言え、実に興味深い。
そして、この興味深い 宮印 を実際に使ってみることに!
これ即ち、本当の言語活動。(笑)
さっそく、掛川師兄から頂いたデザインをシャチハタの印鑑として制作&使用開始!
この印相の概念的思考によるシンボル化の象徴を読み解けるでしょうか。
シャチハタなので、出版物にサインするときに便利で重宝します。
ちなみに、来月発売される『風水住宅図鑑』の序文にも「風水山道之印」言語活動開始!
掛川師兄!重宝しております。ありがとうございました!
やっぱり、美しいものは見ていて気分がいいし、網膜に残像としてのこる残留時間が違うなー。
自分の生涯つかうであろう実印は、自分が納得したデザインならば、値段に糸目をつけずに持ちたいもの。
自分の実印が人間特有のシンボル化能力(概念的思考を可能にする)の表現なのだから。言わば自分の分身としてのデザインでアバターみたいなもの。
宮印 は高いけれど、値段ではなく価値として、人生でたった一つの自分の思考をシンボルにしたデザインとして持つのも良いのではないでしょうか。
私はここで何一つ、開運効果とか謳っていませんよ~。あくまでも自分の気に入ったデザインとして持つことをお勧めします。それはデザインであり、美術品なのですから。
ちなみに、私の今まで法人用の宮印を使った個人的な感想から言わせていただければ、その用途に合った効果が出なかったことはないです。非常に厳しい確率での書類申請などがスムーズに審査に通ったり、次々と不思議な効果があったことは、事実として述べさせていただきます。
宮印を使ってみてみてキャンペーン
ちなみに、掛川師兄と山道帰一の企画で、「宮印を使ってみてみてキャンペーン」を実施中(7月31日まで)です。
下記のアドレスに「風水山道の記事を読んで応募」とメールくれれば、割引価格で、世界で唯一のオリジナルデザイン 宮印 を作成いたします。
キャンペーン価格での応募アドレス: order@meichyo.org
宮印 についてはこちらから→ http://meichyo.org/les-mono-in.html
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