「嗜む」というと、好んで励んでいるという意味がありますが、今年は流年に正印が来ていて、大学機関からの招聘される機会が多く、論文書くのに大忙し、実務も忙しくてブログ書くのも忘れ没頭していました。
日本酒つくっていたわけではないです。
左の写真はRLJ代表の川本さんより頂いた世界に一本しかない希少なお酒。銘柄が気に入っています。
いい酒でした。(笑)
最近、気づいたのは、かつての共産主義の中国から逃れるように五術文化は周辺の台湾や香港に民衆文化として根付いていたのですが、中国が国家レベルで五術を蒐集し、大学機関レベルで研究を始めたことに驚いています。
例えば、儒教に「四書五経」、道教に「道蔵」、仏教に「大蔵経」があるように、術数に関する古典文献を集めた「術蔵」(术藏)100巻が中国の各大学機関の教授陣を集めて編纂されたのはあまり知られていないことでしょう。
術数学研究の大成と呼ばれ、その目録を見て、すぐに購入を決めました。歴史家が歴史の資料をもっていなければ歴史家ではないように、五術研究家も資料がなければ研究がはかどらないのは当たり前のことですから。研究資料ももっていないのに「研究している」だなんて、とてもおこがましくて言えません。
電話で販売元に問い合わせると、日本に直接は郵送できないとのこと、北京へスタッフを送り、現地購入。そして日本へ発送し、税関をクリアーして日本国内に初の三セットが入国しました。
初と言うのも、日本の大学機関の図書館の検索をいくらかけても、「術蔵」(术藏)が出てこないので、多分日本国内に私の一セットを含む三セットしかないのだと思います。
あと二セットは私の生徒がゲットしました。
問題は置く場所を選ぶ量。100巻もありますから。地震で崩れてきたら一巻の終わり(笑)
かくいう私も本年度、北京大学の文化資源研究中心より「周易論壇」の論文発表に招聘されましたが、開催される場所がテケス県八卦城で、遠いし日数がかかりすぎるので、申し訳ないのですが、辞退させていただきました。次回、北京市内で開催されるときには奮って参加したい次第です。
さて、中国政府が五術を大学機関において正式なサブジェクトとし東洋の文化として保存を試みるのと同じように、台湾も大陸と競いあうようにして、近年は五術専門の大学を設立する動きが見られます。まだ正式には発表はできませんが、既に台湾行政府の認可がおり、稼働のための準備期間に入っています。
夢のような話しです! かつては悪質な宗教や低俗な迷信が混在していたものにメスが入り正しく切り分けられ、五術が学術として大学機関に専門学部が併設されるのですから。五術文化、術数文化という呼称が最適なのかも知れません。
そして、この台湾における五術専科の大学の前身となる大学機関からも論文発表に招待されていますので、今年の秋に論文発表をして参ります。この締め切りが先日でやっと書き上げました。日本語で書いたものを中文に翻訳していくと時間がかかるので、今回はダイレクトに中国語で書き上げました。題目は「風水的能量」(風水のエネルギー)とし、自然科学の立場から宅の方位である「理気」を論じていきます。「理気」を正しく理解していない人達からは目から鱗の内容でしょう。
論文発表を終えてからの感想をまた書きますね。
追記:
『術蔵』について問い合わせが来たので、お答えしますと、国内でも以下の書店を通じて買えるようです。
ちなみに、私は直接買い付けで手に入れたので、これらの書店で販売している値段の半額くらいの金額でゲットできました。
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