ここまで、「6分の6戦記」を応援してくださって、多くの方々に一言!
ありがとうございました。
正直、こんな反響があること自体が予想外でした。
風に流されるままに、旅をしてまいりました。まだ見ぬ可能性を秘めた大地、そして何よりも語りかけるものとしての本質を忘れないための作業を自分に言い聞かせました。
それは、一つの星の巡り合わせであり、ただ純粋に星に遇いたかったから。
そのためには、見つからないくらいの輝きだと自分を限ってしまう前に、人はいくらでも輝けるということを探求してもらいたかったのです。
その結果、多くの人とメビウスの輪のように繋がり、そして、人との繋がりが自分との繋がりだと信じることで見える世界というものがありました。
確かめるように、一歩を踏み出すとき、その瞬間、その瞬間だけが、全てを振り切ったと感じました。
そんな心の場面と一瞬が欲しかっただけなのかもしれません。
眼前と広がる世界に生まれてきて、心は見つめる世界へと戻りたがる。
その時、世界と自分が一体化したと思える瞬間がやって来る。
あまりにも多くの情報が流れ込み、人は馬鹿になっているのかもしれません。
だから、一生懸命探しました。
何度も、自分が生まれ変われることを夢見て。
祝福を受けてきて生まれてきた生も、残念ながら祝福されることなく生きながらえている人も、全ての人が、ありとあらゆるしがらみを忘れて、もっと自分を解放しても良いんじゃないかと思います。
それは、自分のおよそ名前で呼ばれるだけの存在という幻覚から離れても良いんじゃないかと考えてしまうのです。
人は本当の存在について知らないのですから。
つまり、全部を捨てて空っぽになったときに浮かび上がる瞬間。全て空っぽだから、全てが無くて、全てが無いが故に、全てに対するこだわりがなくなって、
「自分らしささえ、論じる必要性がない真の姿があるんじゃないか!」
と、確かに感じられる恍惚とした一体感を大地と共に楽しんできました。
正確には、大地に求めてきました。
「オレをリセットしてくれ!」と。
そして、それは特別な大地だから起こることではなく、人の心の上で起こることなのです。
寧ろ、特別な場所ほど、うるさい主張をたくさん感じてしまうことも多かったです。
そんな時、大地と対話することは自分と対話することだと知りました。
もちろん、そういう場所に行っても都会の煩わしい精神活動から解放されないこともありました。
場所に自分の存在を委ねて、重ねたりもして、見えてくるものがあるように。
でも多くの人が眼前に広がる景色に心を奪われた瞬間に、ほんのわずかな時間かもしれませんが、対話を行っているのです。その景色との繋がりを忘れないでほしいです。
心が闇に染まることもあれば、光に包まれることもある。
それは対話なのかもしれません。
その対話をもっと、もっと注意深く見つめると、自分との繋がりが見えてくるものです。
そして、見つめたかった大地、天空と自分のいる世界が一体になる瞬間と共に、
「どこにいるの?」
と、自分に問いかけても生まれてこない場所を探し当てた時、その時、自分はすでに無く、その瞬間は確かにあったのです。
今回、一番予想外だったことが、沢山の人が勇気を出して前に一歩踏み出してくれたことだと思います。
通信講座の受講生で、一度もぼくと会ったことすらない人間が、一緒に手を取り合って旅をする。
そして、今まで見ていた景色が、別のものに映り始めた瞬間がたくさんあったのではないでしょうか。そして、その対話は続いてゆく。
そう、それはこんな始まりだったのかもしれません。
「うん。聴こうよ。」
暗闇に迷いながら、そんな繋がりが見えなくなってしまうこともたくさんあります。
人の弱さ、心の脆さ、肉体の儚さ、生きていれば、そんなものに多く出会ってしまうのが人間なのではないでしょうか。
でも、決して忘れてはならないのが、未来の自分という存在なのではないでしょうか。
輝ける未来に対して一転の曇りなく、笑う多くの笑顔と出会う度に、その未来からの光が眩しくて、立ち眩みを起こしそうなることもたくさんありました。
それが、ただ微笑ましくて、こうやって日本全国を回って良かったと思うことがとても多かったです。
ぼくという気ままな風と多くの星たちがループする輪のように出会い、そしてお互いを見つめて、繋がってゆく。
人と繋がることが自分と深く繋がることだと信じて。
誰かを想って、優しくなれて、その優しさが故に人の心を暖めて生きていける。
それは、「人を生かして行けることであり、人を生かすことと自分を生かすことは同じなのではないか。」と、振り返って気づかされました。
少なくとも、風水はぼくに望む力という勇気を与えてくれました。
そして、ぼくが学習から得たことを人に伝える意味で、それは「言葉」では語り明かせぬものだということを身をもって示せたら、それは今回の旅の目的を成就していたものだと思います。
多くの人に伝えたい気持ち。
ありがとうございました!
山道帰一 拝
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