2010年7月 8日 (木)
『風水パワースポット紀行』発売前の裏話1
長かったんだなー。実に三年も費やしてしまった『風水パワースポット紀行』のゲラを二回戻し、執筆を終えた。四月刊行予定から、遅れること三ヶ月。
今回は、正直燃え尽きた。気づけば執筆した分量は400字詰め原稿用紙1,000枚を越える分量になっていた。そして、原稿の遅延から通信講座受講生用のフォーラム以外では、一切何も書けない状態だった。原稿がこんだけ遅れていながら、スイーツの写真をアップして、ブログでも書いていたら大問題になっていただろう。(笑) ツイッターもIDごと削除し集中していた。
大好きな呟きもできずに、闇に光るクラゲのような心境の日々を送った三ヶ月。暗闇の中を手探りに、日本における「尋龍點穴」の記録を六十箇所に絞って完成させる。先行研究ゼロの未開の分野、一般書であり、伝えるということは双方向通信であるから、その専門性の説明で苦しんだけれど、素晴らしい修養になったと思う。、
感謝すべきは通信講座受講生たち。教材の配信が三ヶ月も遅れた受講生達に一言!
「終わりました!応援ありがとうございました!」
そして、制作に携わった編集者からデザイナーさん、関係者すべての人に!
「原稿の遅延申し訳ありませんでした!いつまでも待ってくださって、ありがとうございました!」
執筆中、完全こもりきれたかというと、どうしてもそういうわけにも行かないイベントなどもありました。今年もマメヒコ企画で茶摘みに行き、渋谷のマメヒコでお茶を淹れたりしていたのを知っているのは一部の人だけだろう。(笑) 写真は執筆の徹夜明けの朝一番に茶摘みに行き、さらに茶葉と共に仮眠を採りながら一晩中茶葉の発酵を気にしながら茶葉を見守るme。
今年は題材的に「マメヒコでアルバイトをするぞ!」を上記の理由から連載できなかったのは残念だった。
しかし、去年来てくれた多くのお客様がまた来てくださったりして、ぼくの淹れたお茶を味わってくれたのは格別に嬉しいことだった。このお茶を飲むという空間がそのままマメヒコに再現されて、時間が一年経ち、やって来る人たちの存在の三点が合わさったときに、起きる接合点とも言うべき邂逅は、実に愉しいものだった。時間と存在を揃えて空間を再現すること、それはセレモニーなのかもしれない。
締め切りという時間制限を大幅に超えてしまい、ただひたすら今までの経験を文字化していく作業に没頭した。
「三年尋龍、十年點穴」とはよく言ったもので、自分でも想像していたよりも時間がかかってしまった。ブログで「風水のある旅」を連載しはじめたのが、2008年の5月。実際にこの本に費やした時間はおよそ三年。
心のトポスを求めて彷徨い「穴の情を明かす」、空間との対話。
黙々と執筆を続けた囚人のような存在だった私。だが、心は思い出の回廊を巡り、鮮烈に思い出す記憶たちと共に、文字は更新され続け、一つのセレモニー(儀式)を終えた。
ブログをはじめて二年半が過ぎて、風水のある旅で出撃しては、多くの人に出会い、そして、多くの人との繋がりがぼくを支えた。ふと気づけば旅を通して出会った人々とは全て「風水」を通じて今でも繋がりがある。
そして、受講生である内部の人たちとは、風水山道フォーラムを通じて民主主義について考えたり、字数の都合と専門性が高すぎるためカットされた3/4の原稿について内部資料(『完全版 地理風水紀行』)にしようと皆での協議と投票をもって話をまとめたり、皆と一丸となって、一つ一つの壁を突破してきた。
この本が一般書として販売されるものから、内部資料となる完全版に至るまで、係わった全ての人々の存在と風水(空間・時間)に密接な繋がりを持つと共に、この書は既存のパワースポットという概念とは異なった風水の主張を伴った一つの作品になったと確信を持っている。
『風水パワースポット紀行』 きっと人生が変わる場所60+20
『風水パワースポット紀行』
『風水パワースポット紀行・外伝』
発売前の裏話6
出版記念講演会・東京
発売前の裏話5
出版記念講演会・名古屋
出版記念講演会・北海道
発売記念
発売前の裏話4
発売前の裏話3
発売前の裏話2
発売前の裏話1
風水のある旅
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コメント
長期間の執筆、ご苦労様でした。
全身全霊を込めて仕上げられた風水の結晶を、拝見できるときが楽しみです。大地の精気が織りなす自然の息吹が感じられることでしょうね。私も風水にふれられて、幸運だったと思っています。どうもありがとうございました。
仙道のほうは、自分との戦いです。座る時間をひねり出すのが難しいですが、なんとか続けてます。しかし小周天は奥が深いですね。毎回体感が異なります。
今度は仙道の分野での著作も、期待しています。
nissan |
[URL] | 2010/07/08 6:31:31
本当にお疲れ様でした!
一緒に旅に参加できたことを誇りに思っています。
大切な思い出と共に出版される今回の本。
たくさん買って配りたいですね!
今はゆっくりお休み下さい。
そしてまた旅に出ましょう!みんなで帰りを待ってます!!
ツイッターでも、ね!
ヒルトン |
[URL] | 2010/07/08 16:43:30
なるほど…。実に興味深い。
どうもお久しぶりです。
何?アンタ誰?orz
まぁいいか。
興味深い本を執筆されていたのですね。
書店で買うか、通販にするか。
迷うな…。
よねじ |
[URL] | 2010/07/08 20:53:32
完成おめでとうございます。
長きに渡りほんとにお疲れ様でした。
格局の図版がポップでかわいいですね、
書店に並ぶのを楽しみにしています。
こんぶ |
[URL] | 2010/07/08 21:40:20
長期間の執筆、お疲れ様でした!!
思えば、一緒に旅をさせていただき、「尋龍點穴」されるを目の前で見れる貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございます。あの時はあれだけの長距離の行動をしながら、疲れが出なかったが不思議でした。
その集大成である「風水パワースポット紀行」は僕にとって、今年一番の楽しみな本です。この本をもって、実際に現地に行き、巒頭の勉强をさせていただきたいと思います。
はやくこないかな~!!
コロゾフ |
[URL] | 2010/07/08 23:02:14
いよいよ発売ですね♪
「全国47都道府県を完全網羅!!」
と言うことは富山や大阪も載っているんですかね?
羅盤を持って出かけなきゃ、手元に届くのが楽しみです(*´∀`*)
「完全版 地理風水紀行」
の執筆ははまだ続く感じですか?
とりあえず、ゆっくり休養を取ってくださぃ~旦o( ̄  ̄*)
仁詞 |
[URL] | 2010/07/09 1:45:23
nissanさ~ん
小周天で誰かわかるところが怖いです。(笑)
最後にメールでお応えした内容を実践に移され、成果をあげている様で嬉しいです。
執筆もひと段落しましたので、いつでもメールくださいませ。
そうですね。養生クラスメンバーとしては「風水ばっかしてからに、早く次の養生(上)クラスを」と、愉しみにしてくれている人たちの期待に応えたいです。
次は、『風水パワースポット気功』で行きますか!(笑)
いずれにせよ、夏から秋までに、皆さまとは汗まみれになる練功スペシャルクラスをやりましょう!
日程は今月中に発表します。
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ヒルトンさ~ん
ツイッターコワイ(笑)。ヒルトンさんは感性が鋭く繊細で、一緒に周った中でもメモもとらずに、メモを取っている人以上の情報を記憶しているので驚きでした。また、自分の技に昇華しようとする努力はプロだなと感心しました。
自己の存在と、空間と時間を読み解く、そこには風水と養生があります。
最近、鍾進添老師老師より受けた講義でつくづく通関しましたのは、風水は「時間と空間」を扱い、時間と空間に吉凶が生まれてくるのは、人の心が在るからであり、人の心である「存在」を鍛える養生こそが究極の開運なのです。それを最近では「風水禅」と呼び、今後提唱していく予定です。三位一体の学問体系であり、修練体系でもあります。
その意味を自分を鍛えるために、山道家に泊り込み、一緒に語り合った仲のヒルトンさんならばわかってくれるでしょう。
それは五術の「山」であり、「山之法」です。
人が山に行くと書いて「仙」であり、「仙道」「仙学」とも呼ばれます。
ヒルトンさんも、次の養生クラス参加で。(笑)
追伸
あれ?アジラのコメントがまだない。(笑)
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よねじさ~ん
山道の農業生活が立ち遅れています。
今年こそと、勢いばかり空回りして色々と遅れていますが、一度口にしたことは必ず実行しますぞ。
また農業始めたら、色々とご指導いただきたいです。
宜しくお願い申し上げます。
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こんぶさ~ん
台湾まで何度も電話してくださり、嬉しいです。
北海道の仕事がんばりますよ~。北海道で力んで理気をする予定の山道より。(笑)出張楽しみです。先方によろしくお伝え下さい。「洞爺湖の平和は俺が守る」と。(笑)
追伸
嘘です。キチガイだと思われるので止めてください。
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コロゾフ
写真家のコロゾフさんですか?(笑)
コロゾフとの風水戦線の思い出は尽きない。(笑)
君はこの本の影の主役の一人です。
ありがとう!
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仁詞さ~ん
もちろん、富山や大阪も載っています。
今回の本は大局である巒頭がメインなので、羅盤で吉凶を取るのは小局であり、理気についてはほとんど言及していません。
中国の思想家・荀子の言葉に「着眼大局、着手小局」という、「眼のつけどころは大きく洞察をし、実践は小さなことの積み重ねる」ことを説いていますが、これは風水にもあてはまる道理です。
人はついつい目先の方位である「理気(りき)」ばかりを、測定し問題を解決することに一所懸命になってしまいますが、その測量先である建造物はそもそも一体、どういった地形構造の中に、どういった意味をもって、その場所は成り立っているのでしょうか?
小局として目先の方位(理気)よりも、大局にある、地理風水と呼ばれる全体構造としての地勢を把握する「巒頭(らんとう)」こそ、より重大な風水の目的なのです。
ちなみに、今年は「理気大全」も書き上げる予定です。つまり、「羅経完全マニュアル」ですね。マニアックすぎるので、基礎講座で展開していこうかと考えていますが、基礎講座の一年目は巒頭だけで膨大な量の一部が終わる感じですので、「理気大全」どうしようかな~。どっか出版してくれる出版社無いかな~。勇気ある出版社募集中です。(笑)
完全版ですが、内部生にとって貴重な資料集となること間違い無しです。一般公開はされません。完全版には、あと二十個くらいスポットを足そうと思っていますが、いかんせん既に500ページはゆうに超えてしまうので、とりあえず数箇所足すカタチで作業を終えようと思っています。
休養は取る暇がないなり~。
ダニエル |
[URL] | 2010/07/09 2:55:44
おめでとう御座います。
と共に、本当にお疲れ様で御座いました。
私も可能な限り多くの人にお配りして、
この貴重な情報をたくさんの人と共有したいです。
店頭に並ぶのが楽しみです。
HERRY |
[URL] | 2010/07/09 7:20:47
入魂の書、出版おめでとうございます!心からお祝い申し上げます。
長い日々のご苦労を思いますと、感激で胸がいっぱいです。
この地球に生きる一人として、気づくことはなかったでしょう。
形有るものの歴史、力、すばらしさ。
形有るものから、とても意味を感じられるようになりました。
次なるステップも待っていますが、終わりのないランナーですね。
山の奥深くも、見上げれば気の遠くなる階段も、風水の旅について行けるように、日々体力を鍛えておきたいです(笑)
本のページをめくる日を楽しみにしています。
spinel8 |
[URL] | 2010/07/09 10:07:25
っ、つ、ついに出版ですか!?
おめでとうございます!!!
またしても本邦初の書籍でありますし、なんちゃって業界に新たな風穴を開けることをお祝いしたいです。
あ~早くみてみたいな♪
1ポイントの字数がどれだけ消されているのかを(笑)。
大渓水 |
[URL] | 2010/07/09 11:39:29
なるほど
では、なにも考えず出かけて行き
素直にその場の空間、地形構造を感じ取り洞察して見たいと思います
陽宅における理気ばかり勉強していて
巒頭はイマイチなので、まずはそこから始めてみますσ(`・ω・´)
仁詞 |
[URL] | 2010/07/09 12:57:26
山道先生
原稿完成おめでとうございます!
本当にお疲れ様でした!
しかしこのカバーのなんとお洒落なこと。
これには意表を突かれました(笑)
とくに袖のとこにちょこんと描かれた文曲星が可愛らしいですね~。
表紙にある格局図は何だろう?と調べてみたら、
どうやら「喝形取類」の中にある"白鹤下田形"のようですね。
仙人の乗り物である鶴が本の表紙にくるとは、
いかにも山道先生らしいなーと思いました。
どうかこの本が鶴のように美しく羽ばたいて行き、
多くの方々の手に届くようにとお祈りいたします。
合掌
アジラ |
[URL] | 2010/07/10 17:23:30
アジオくん?
例の写真の準備は?エクソシスト・ダニエルの出番じゃない?
追伸
仙人の乗り物である鶴は、ぼくも気に入っていますよ。
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大渓水さ~ん
ワンポイントという名前の字余りは、「山道ジャン!?」Tシャツを作る機会があったら、英語にしてロゴと共に盛り込みたいですね。
As in Yamamichi's phrase, he always has to have the last word.
(山道の言葉を引くと、いつも一言多い。)
といった感じにロゴの周りに英語の文字を入れましょうか?(笑)
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新兵HERRY The Man
コロゾフの練兵時代を思い出し、初々しく見守っています。(笑)
いつも決め細やかなお心遣いいたみいります。
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仁詞さ~ん
そうですね。風水=家相だけだと思われないように、研究、探求することが大事ですね。
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spinel8さ~ん
いや~香港の猛暑で見せた体力はなかなかのものでしたよ。
そうですね。巒頭の旅は体力も大事になってきますね。
がんばりましょうぞ!
ダニエル |
[URL] | 2010/07/12 13:03:35